the brilliant green、Superfly、竹内まりや……元TBS制作局長と振り返る、ドラマ主題歌から生まれた数々のヒット曲【評伝:伝説のA&Rマン 吉田敬 第1回】
A&R【Artists and Repertoire(アーティスト・アンド・レパートリー)】ーー主にレコード会社に所属し…
98年にリリースされたシングル「There will be love there」がドラマの主題歌として起用され、ダブル・プラチナに輝くセールスを記録。一躍その名を轟かせたthe brilliant greenは、そこから遡ること3年前——高校のクラスメイトだった奥田俊作(b)と松井亮(g)が、ライヴハウスで歌っていた川瀬智子(vo)をスカウトし結成された。そして、97年にセルフ・プロデュースかつ全英語詞という、新人としては異例な形態のマキシ・シングル「Bye Bye Mr. Mug」でメジャー・デビューして以降、順調にシングル・ヒットを生み出していく。<Sony Music>より、シングル17枚とオリジナル・アルバム5枚、ベスト・アルバム1枚をリリース後、10年2月に発売されたシングル「LIKE YESTERDAY」で<ワーナー・ミュージック・ジャパン>へ移籍。そして3ヶ月が経過した5月10日、オフィシャル・サイトにて一身上の都合により松井亮(g)の脱退が発表された。現在は、川瀬智子と奥田俊作の2人体制で活動中。アルバム作品を聴いていると、実はこのバンドが純然たるギター・バンドであることに気づかされるだろう。涙腺を震わす切なくもロマンティックなヴォーカルTOMMY(川瀬の愛称)歌声。情緒溢れる美しい詞世界。頭を離れないくせになる独特なメロディー。厚く、重く、しかしキラキラと心地良いサウンド・メイク。UK/USのギター・バンドから吸収した素材に、ジャパニーズ・ライクなメロディをまんまと組み込んで極上ポップに仕立てる、その手腕は見事である。常にトップ・クォリティーの音楽を提供し続ける日本の“POP MANUFACTURE”——それがブリグリなのだ。
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