高橋幸宏、気高く飄々と極めたポップカルチャーの“粋” 最後の趣味人たる音楽家だった理由
高橋幸宏の死去のニュースから1カ月近くが経過した(ここでは敬称略とさせていただく)。まだ実感がわかないという人も、じわじわと喪失…
07年夏、高橋幸宏の新バンド構想の呼びかけにより、原田知世、高野寛、高田漣、堀江博久、権藤知彦の計6人で結成されたエレクトロ・ポップ・バンド、pupa(ピューパ)。pupaとは、高橋幸宏が傾倒するフライ・フィッシングの用語で蛹(さなぎ)の意味。
衣装のコンセプトは「トラッド×ミリタリー」。高橋幸宏は全メンバーの衣装をデザイン。男性陣の衣装はファッション・ブランド『ソーイ』が製作、原田知世の衣装は彼女の夫であるエドツワキが製作している。
6人がそれぞれ優秀な作家であり、ヴォーカリストであり、演奏者であり、プロデューサーであることはもちろん、この6人だからこそ生まれるpupaだけの新しい音楽への探究心が彼らの作品からは伺い知れる。彼らの真骨頂であるアコースティックとエレクトロニックを縦横無尽に操り、幾重にも重ねられた美麗なサウンドと、ポップな美メロがフューチャーされたエモーショナルな楽曲群はまさに天下逸品。
高橋幸宏の死去のニュースから1カ月近くが経過した(ここでは敬称略とさせていただく)。まだ実感がわかないという人も、じわじわと喪失…
高橋幸宏さんが亡くなった。 2020年の夏に脳腫瘍の摘出手術を受けたことが公表された後、少しずつ回復に向かっていることを信じ…