山下智久『アルジャーノンに花束を』で再注目 野島伸司ドラマの“劇中歌”を読み解く
4月から、野島伸司が脚本監修を務める山下智久・主演の新作ドラマ『アルジャーノンに花束を』(TBS系)がはじまることもあってか、野…
風前の灯のようなか細い歌声に、厭世観を抱かせる刹那的な歌詞。しかし、そこには傷つきやすい魂の持ち主だけが表出でき得る、清廉かつ透明感に満ちた世界が広がる。——数年前、ドラマの主題歌に使われ話題になった「ぼくたちの失敗」は、バブル崩壊後の空漠とした世相と妙にマッチしていた。それは、学生運動の終焉が告げられた70年代中盤に、この曲が歌われたことと見事なまでにリンクしている。きっと彼女の歌は、喪失感が世の中を覆っている時代にこそ、輝き始めるのではないだろうか?
75年のデビューから83年の引退まで、たった8年間という短い間に鮮烈なる印象を残した森田童子。その正体は今もって謎のままだ。
4月から、野島伸司が脚本監修を務める山下智久・主演の新作ドラマ『アルジャーノンに花束を』(TBS系)がはじまることもあってか、野…