EVE OF THE LAIN、後悔や怒りを音楽のエネルギーにーー苦難の日々を昇華した新シングル『HEART BEAT』を語る

イブオブ、苦難を昇華する音楽

 2020年1月に惣田航平(Vo/Gt)を中心に大阪で結成されたロックバンド、EVE OF THE LAIN。メンバーチェンジを経て2023年に現在の4人組になって以降、着実に歩を進めてきたバンドは、今まさに飛躍のチャンスを虎視眈々と狙っている。

 ワンマンライブやフェス出演など新たなステップを踏んだ2025年を経て、この2026年一発目としてリリースされるシングル『HEART BEAT』は、イブオブというバンドがどんな思いを持って音を鳴らし続けているのかを改めてはっきりと伝える作品。さまざまな悔しさを味わいながらバンドを続けてきた惣田の根っこにある怒りのエネルギーが、3曲それぞれの形で爆発し、彼らにしか鳴らせないパワフルなロックに結実している。ライブバンドとしても定評のあるイブオブ、このシングルを引っ提げてのツアーも決まっているので、ぜひそのパワーを浴びにライブハウスに足を運んで欲しい。(小川智宏)

バンドを続けてこれてよかったーーメンバーチェンジを経た紆余曲折の6年間

EVE OF THE LAIN

ーーEVE OF THE LAINの結成は2020年ですよね。

惣田航平(Vo/Gt):はい。だからもう6年経ちました。この前6歳の誕生日で。

ーーその間、いろいろあったと思いますけど、これまでの歩みを振り返ったときに、どんな気持ちがいちばん大きいですか?

惣田:まあ、もうオリジナルメンバーは僕だけなんですけど、素直にバンドを続けてこれてよかったなっていうのがいちばん大きくて。僕がバンドに出会ったのは中学3年生ぐらいの時で、バンドやりたいなって漠然と思っていたんです。で、大学生になってサークルに入って楽器を持ってやり始めたんですけど、サークルのメンバーで組んだバンドは気持ちの不一致が多くて、みんな就活するとか自分の人生を大事にしたいとかっていう感じで辞めていって、結局2年ぐらいで解散しちゃったんです。でも僕は就職よりもバンドをやりたいなって思って続けてきて。本当にうまくいかんなっていうことが多くて、ずっとやりきれないままバンドを続けてきたんですけど、今こうやって4人になって、楽しくライブして音楽を作ることができているというのがすごく幸せです。

EVE OF THE LAIN
惣田航平

ーー2025年は結構勢いを持って活動していたような印象があって。ライブもリリースもたくさんありましたし、ギアが入ったような感じがしてたんですけど。去年1年間っていうのはどういう気持ちで走ってきましたか。

惣田:でも、変わらずとにかくいろんな人にライブを観てほしいっていう一心ではあったので。同世代のバンドがデカいステージに立ってるのを見て悔しいなっていう思いもずっとあったし、周りからは「EVE OF THE LAIN、今すごくいいね」って言われることは多いんですけど。自分たちの中ではずっと悔しさはあって。「俺らはこんなもんじゃないぞ」っていう気持ちは4人とも持ちながらやってたんで。めっちゃ最高だったなっていうよりは、もっともっとやりたいなという気持ちのほうが強かったんじゃないかなとは思います。もちろん6月に初めて名古屋と東京でワンマンをやった時は嬉しかったですけど、「この景色がこれだけ最高なら、もっとたくさんの人に観てもらえたらもっと楽しいやん」っていう欲望も出てきたので。やっぱり悔しさを常に持ち続けてるのかなとは思いますね。

岩根大旗(Gt):うん、目の前のことに集中しすぎて、もう気づいたら終わってました。でも新規で来てくれるお客さんも増えて、それが自信にも繋がって、最近のライブは終わってから楽屋戻って「今日はよかったね」みたいな感覚があるんで、ちょっと2026年はやばいんじゃないかなっていう。

まっきい(Ba):確かにな。2023年、2024年で4人でのライブのやり方を確立させた上で、2025年、いろんなところで、いろんな尺でライブやらせてもらって。自信がついてる状態で「こうなんだぞ」っていうのができたなと。もちろん悔しい思いもあるんですけど、自分たちの強みをライブで出せているっていう手応えはあります。

ーー2025年に出してきた曲たちを聴いても、振り幅がめちゃくちゃ広がったというか、自由になった感じがすごくしますよね。それも自分たちの強みをちゃんと見つけられたのかなって気がしますね。

惣田:ああ、そうですね。

齋藤大河(Dr):僕とまっきいが加入した時はガムシャラに走り抜けるようなイメージで、ひたすら実力をつけていく年だったんですけど、去年は地に足をつけて確立させていくような年になったと思います。2026年はその次のステップにいく年になればいいと思いますし、ライブ以外でも、どうやったらもっとお客さんに喜んでもらえるかみたいなことにちゃんと着目していく年になったらいいなって思っています。

EVE OF THE LAIN
齋藤大河

ーーそんな中でリリースされるのが今回のこのシングル、ということになりますけれど。まあ3曲入りで曲数は少ないけど、でも濃いですよね。

惣田:うん、濃いと思います。

ーー3曲ともそれぞれのキャラクターがありつつ、すごく強い思いが注がれているシングルだなと感じました。

まっきい:僕ららしい楽しい感じというよりは、どちらかというと「かっこいい」に寄ってるなという印象があるんですけど。でも、僕が最初に感じてたイブオブへの印象って、男が惚れるかっこよさみたいな曲をやってたイメージなんで、そこに戻ってこれてるなというか。自分たちらしさを出しつつ、ライブでもかっこよくできたらいいなと思ってます。

岩根:うん、イブオブの「かっこいい」といえばこれだっていうのを出せたなと思います。今までのかっこよさもあるけど、新しい音を入れたり、挑戦できてる曲なので、出したときのファンのみんなの反応が……ファンのみんなの反応が気になります。

まっきい:そうやな。進化してるもんな、完全に。

齋藤:でもその中で3曲目の「イタイヨ」に関しては、かっこいい曲というよりはノリがよくて、今まであるようでなかった曲になっていて。楽曲自体は結構シンプルなんですよ。歌詞も親しみやすい内容で、これも新しいイブオブかなっていう感じがするので。こういうこともできるんだよっていう進化をみんなに聴いてほしいです。

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる