『君の好きは無敵』“カッコ悪い”佐野勇斗にこそ惹かれる理由 不器用な恋が生み出す魅力

『君の好きは無敵』佐野勇斗のカッコ悪い魅力

 恋をしている人間は、傍から見ると少し滑稽だ。好きな人の前ではカッコよくありたいのに、意識すればするほど空回りしてばかり。むしろ、何も考えず自然体でいるときのほうが、よっぽどカッコよかったりする。

 『君の好きは無敵』(TBS系)第6話では、瀬尾(佐野勇斗)が初めての恋に悪戦苦闘する一方で、無謀ともいえる挑戦を前に珍しく弱気な杏奈(松本若菜)の心をそっと支えた。

 チュチュチュエラをヒットさせるために、プランナーの廣瀬(藤井隆)、キャラクタープロデューサーの佐々岡(小野花梨)と、雇用契約を結ぶことになったデザイン瀬尾。2人ともつい先日まで大手キャラクター会社“MERRY”で活躍していた頼れる人材だ。しかし、MERRYの新キャラ・酷評モルコとデビュー日が被ったせいでチュエラは未だ日の目を浴びず、ぬいぐるみも売れ残り続けている。改めて戦略を練り直す杏奈たちにヒントを与えたのは、サバンナ中央銀行の八木(正名僕蔵)だった。

 八木といえば、MERRYとの取引を取り付けるために社長の大三島(本郷奏多)と手を組み、デザイン瀬尾を貶めようとした張本人。しかし、その目論見が失敗すると、大三島からもあっさりと手を切られてしまう。そのせいでストレス性の腰痛を患った八木は、たまたま訪れた整骨院で、廣瀬や迫田(高嶋政伸)と仲良くなっていた。そんな八木がつらい時期を乗り越える助けになったのが、廣瀬からプレゼントされたチュエラのぬいぐるみだったという。

 そのエピソードから、杏奈は新たなターゲットとして「会社のおじさん」に狙いを定める。一見、キャラクターや「かわいい」とは縁遠く思える存在だからこそ、競合の少ないブルーオーシャン。それに、日々さまざまなストレスにさらされる会社員は、「ただ支える」というチュエラのコンセプトとも相性がいい。

 さっそく杏奈は企業への売り込みに奔走し、ようやく社員のストレス対策に力を入れる『全日本重工業』という会社が話を聞いてくれることになった。喜びも束の間、黒光りするビルを前に不安がよぎる一同。なんといっても同社は日本最大手の鉄鋼メーカーで、名前からして重厚感たっぷりだ。

 さらに杏奈たちを待ち受けるのが、会議室にずらりと並ぶ幹部陣。特に“三羽烏”とも言える3人の重役を演じるのは、神保悟志、徳重聡、前川泰之という貫禄十分な役者たちだ。そこにいるだけなのに思わず息を呑むほどの大迫力!そして、彼らは見た目に違わずお堅く、杏奈たちがチュエラの効能を裏付けるエビデンスや実績を提示できないと分かるや、すぐさま追い返そうとする。瀬尾はそんな彼らに肌感覚でチュエラの魅力を知ってもらおうとするが、「バカバカしい」と一蹴されてしまった。

 ここで、杏奈の闘志に火がついた。「幹部クラスの社員全員が1週間、肌身離さず所持し続ける」という条件付きで、チュエラ100体を無料で提供すると持ちかけたのだ。それは誰よりもチュエラが持つ力を信じている杏奈だからこそ打てる大勝負。その度胸を買い、社長も杏奈の提案に乗る。杏奈の漢気には惚れ惚れするばかりで、瀬尾が彼女に惹かれたのも納得だ。

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「リキャップ」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる