『VIVANT』人気の秘訣は少年ジャンプ&マーベル的作劇にあり? 日曜劇場が継承した歴史

一方、2020年代の日曜劇場はエンタメ路線を追求することで、幅広い層が楽しめるドラマ枠となっている。中でも『マイファミリー』(TBS系)や『リブート』(TBS系)といったクライムサスペンスを得意とする黒岩勉脚本の作品は優れたエンタメ作品として多くの視聴者に支持されており、『TOKYO MER~走る緊急救命室〜』(TBS系)のようにドラマ終了後に劇場映画が大ヒットしているものもある。
一方、これまで福澤が追求してきたスケールの大きな映像は『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)や『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系)のチーフ演出を担当した塚原あゆ子が継承している。

そして、福澤が原作・演出・プロデュースを手掛ける『VIVANT』は、『半沢直樹』等の池井戸潤の原作小説をドラマ化した作品で福澤が試みたことを、より大きなスケールで展開した作品となっているが、2020年代の日曜劇場の作劇スタイルも取り入れている。
黒岩の脚本は、次から次へと危機的状況に見舞われる主人公が、タイムリミット内に現状を分析して最適解を選択して困難を突破していくという、瞬時の判断の連続で見せていくのだが、今回の『VIVANT』も、瞬時の判断が問われる場面が次々と登場するため、始まりから終わりまで緊迫感が続いている。その意味でとても現代的な作品だと言えるが、これだけ壮大なドラマでありながら、根幹にあるものは中年男性にとっての仕事と家族という日曜劇場が追求してきたテーマである。

その意味でも『VIVANT』はこれまで積み上げてきた日曜劇場の伝統を継承した集大成であると同時に、世界規模のスケール感のある映像と物語という新境地に挑んだ作品と言えるだろう。
2クールという長尺も含め、第2シーズンの『VIVANT』が、どこまで広がっていくのか楽しみである。
■放送情報
日曜劇場『VIVANT』第2シーズン
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、山中崇、Barslkhagva Batbold、Tsaschikher Khatanzorig、富栄ドラム、林原めぐみ(声の出演)、内野謙太、花岡すみれ、本間さえ、二宮和也、井上順、林遣都、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤、宮下今日子、Tanapak Jongjaiphar、濱田岳、坂東彌十郎、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李
原作・演出・プロデュース:福澤克雄
プロデューサー:飯田和孝
製作著作:TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs/
公式X(旧Twitter):@TBS_VIVANT
公式Instagram:tbs_vivant
公式TikTok:vivant_tbs























