川原杏奈、吉田恵里香、野木亜紀子ら ドラマ脚本家の手がけるアニメが急増の理由

吉田恵里香らドラマ脚本家のアニメ急増の理由

 テレビドラマの脚本家が、オリジナルアニメの脚本を手掛ける機会が増えている。

 『さよならララ』のシリーズ構成と脚本を担当している川原杏奈もその一人。

 川原は連続ドラマ『サブスク彼女』(ABCテレビ)や『明日、私は誰かのカノジョ』(MBS)の脚本に参加しており、『銀河の一票』(カンテレ・フジテレビ系)の脚本協力やNetflixドラマ『グラスハート』のプロット制作も担当している。

オリジナルTVアニメ『さよならララ』オープニング映像 |いきものがかり「さよならララ」

 『さよならララ』は、アンデルセン童話の『人魚姫』の現代版と言えるアニメで、人魚のプリンセスとして生まれたララが、王子様の愛を得られずに泡となって消えるまでは『人魚姫』の物語をなぞっている。しかしその後、ララは朽ちた海の宮殿で目覚める。魔女・グレイスから、人魚の王国が滅びたのはお前のせいだと言われたララは、眠っている人魚たちを目覚めさせるために、人間として地上に蘇る。だが、そこはなぜか滋賀県の琵琶湖で、そこでララは女子高生ボクサーの大津茉里と出会い、一緒に暮らすことになる。

 悲劇的なおとぎ話のその後を描くという意味では今年の1月にNetflixで配信されたアニメ映画『超かぐや姫!』にも通じるものがある。この2作には、リアルとファンタジーが共存した不思議なセンスを感じるのだが、リアルとファンタジーの共存は、ドラマ脚本家が手掛けるオリジナルアニメの大きな特徴ではないかと感じる。

スゴすぎ前橋ウィッチーズ!/ 前橋ウィッチーズ | TVアニメ『前橋ウィッチーズ』ノンクレジットオープニング映像

 連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合)の吉田恵里香が脚本を担当した『前橋ウィッチーズ』は、群馬県前橋市を舞台にした魔女見習いの5人の少女の物語。地方を舞台にした魔法少女モノという深夜アニメらしい作品だが、ルッキズム、承認欲求、ヤングケアラーといった現代の若者が直面している問題が次々と描かれる展開は、社会的なテーマを作中に盛り込んだ物語を得意とする吉田らしいアニメだったと言える。

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