宇野維正の映画興行分析
『プラダを着た悪魔2』は興収50億超えペースの好調ぶり 2026年は実写洋画の当たり年?

5月第2週の動員ランキングは、前週2位で初登場した『プラダを着た悪魔2』が週末3日間で動員34万5000人、興収5億5000万円をあげて、ゴールデンウィーク期間中の2週にわたってトップに立っていた『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』から1位を奪取した。『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』の週末3日間の動員は34万1000人、興収は4億9000万円だったのでファミリームービーに有利な週末こそ僅差での勝利だったが、『プラダを着た悪魔2』はウィークデイも安定して好成績を維持していて、公開から10日間の累計動員は173万5300人、累計興収は26億200万円となっている。
近年の強力な国内アニメーション作品の数字を見慣れていると脳がバグってしまいがちだが、今回の『プラダを着た悪魔2』の数字がどれだけ凄いかというと、昨年5月に公開されて、外国映画年間1位の興収を記録した『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の同期間の成績を大きく上回るもの。同作の最終興収が52.8億円だったので、ここからよほど勢いが落ちない限り興収50億円突破は濃厚。そして、今のところ勢いが落ちる気配はない。
となると、一体どこまで数字が伸びるのかに注目が集まることになるが、参考になりそうな直近5年間で興収50億円を突破した実写洋画作品は、前述した『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』のほか、2023年公開のその前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(最終興収54.3億円)、2022年公開の『トップガン マーヴェリック』(最終興収137.7億円 ※リバイバル上映を除く)、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(最終興収63.2億円)のたった4作品しかない。いずれも日本でまだ洋画がカルチャーのメインストリームであった80〜90年代から続くフランチャイズ作品なわけだが、先週の本コラムで詳しく書いたように、1作目が2006年に公開された『プラダを着た悪魔2』もギリギリその範疇に入ったとも言えるだろう。
有力な実写洋画作品として、今年は上半期だけでもこの後、『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』(5月22日公開)と『Michael/マイケル』(6月12日公開)が控えている。特に『Michael/マイケル』は世界中で『ボヘミアン・ラプソディ』を超えるペースで歴史的なヒットを記録中。日本と同じように、他国と比べて『ボヘミアン・ラプソディ』が異常なヒットとなった韓国でも昨日(5月13日)公開されて、やはり『ボヘミアン・ラプソディ』を超えるオープニング記録を叩き出している。ひょっとすると、今年は50億円超えどころか、『トップガン マーヴェリック』以来となる100億円超えの実写洋画作品も生まれるかもしれない。
■公開情報
『プラダを着た悪魔2』
全国公開中
出演:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ、トレイシー・トムズ、ティボー・フェルドマン、ケネス・ブラナー、シモーヌ・アシュリー、ジャスティン・セロー、ルーシー・リュー、パトリック・ブラモール、ケイレブ・ヒーロン、ヘレン・J・シェン、ポーリーン・シャラメ、B・J・ノヴァク、コンラッド・リカモラ
監督:デヴィッド・フランケル
脚本:アライン・ブロッシュ・マッケンナ
ー、ルーシー・リュー、パトリック・ブラモール、ケイレブ・ヒーロン、ヘレン・J・シェン、ポーリーン・シャラメ、B・J・ノヴァク、コンラッド・リカモラ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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『今週の映画ランキング』(興行通信社):https://www.kogyotsushin.com/archives/weekend/






















