2026年上半期はサプライズヒットなし? 実写日本映画の不都合な真実

実写日本映画の不都合な真実

 5月第3週の動員ランキングは、『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』が週末3日間で動員25万8000人、興収3億6000万円をあげて2週ぶりに1位に浮上。もっとも、興収では2位の『プラダを着た悪魔2』が4600万円も上回っていて(週末3日間の興収は4億600万円)、ウィークデイ、特にアフター5の圧倒的な強さも含め、実質的には『プラダを着た悪魔2』の天下が続いていると言っていい。『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』の公開から24日間の累計動員は466万7700人、累計興収は64億3700万円。『プラダを着た悪魔2』の公開から17日間の累計動員は227万2000人、累計興収は34億1600万円。2026年に入ってから公開された新作外国映画では既にこの両作品がトップ2となっていて、それぞれまだ数字を積み上げていくことになる。

 先週末公開された新作としては、山下智久主演、人気テレビドラマの映画化作品、映画『正直不動産』が4位に、中村倫也主演、神木隆之介、ムロツヨシ共演、小川哲原作の映画化作品『君のクイズ』が6位にそれぞれランクイン。映画『正直不動産』のオープニング3日間の動員は13万500人、興収は1億7900万円、『君のクイズ』の3日間の動員は10万600人、興収1億4400万円。マリオ、プラダ、コナンの上位3作品がまだまだ強いのでランキングの順位は仕方がないところだが、初動の数字も凡庸な結果となっている。

 2026年に入ってから公開された実写日本映画で興収10億円を超えているのは、『ほどなく、お別れです』、『教場 Requiem』、『SAKAMOTO DAYS』、『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』の4作品のみ。身も蓋もないことを書くと、そのうち半分の2作品は現在屈指の動員力を誇る目黒蓮の出演作。また、『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』の興収(15.1億円)は前作からほぼ半減。他にメジャー配給作品で目立った健闘を見せた作品といえば、先週末の時点で興収9億7700万円の『木挽町のあだ討ち』くらいだろうか。『名探偵コナン』や『ドラえもん』や『ガンダム』など人気アニメーションシリーズの新作がランキングを賑わせてきた一方で、実写日本映画を取り巻く環境はより厳しさを増している。

■公開情報
映画『正直不動産』
全国公開中
出演:山下智久、福原遥、市原隼人、泉里香、長谷川忍(シソンヌ)、見上愛、松本若菜、西垣匠、伊藤あさひ、財津優太郎、馬場徹、松田悟志、山﨑努、吹石一恵、岩﨑大昇(KEY TO LIT)、やべきょうすけ、福士誠治、吉澤健、市毛良枝、ディーン・フジオカ、大地真央、倉科カナ、高橋克典、草刈正雄
原作:大谷アキラ(漫画)、夏原武(原案)、水野光博(脚本)『正直不動産』(小学館『ビッグコミック』連載中)
監督:川村泰祐
脚本:根本ノンジ
音楽:佐橋俊彦
製作幹事:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
制作プロダクション:NHKエンタープライズ、テレパック
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©大谷アキラ・夏原武・水野光博/小学館 ©2026 映画『正直不動産』製作委員会
公式サイト:https://shojiki-movie.jp/
公式X(旧Twitter):https://x.com/shojiki_movie
公式Instagram:https://www.instagram.com/shojiki_movie/
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@shojikimovie

『今週の映画ランキング』(興行通信社):https://www.kogyotsushin.com/archives/weekend/

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