『プラダを着た悪魔2』『モータルコンバット』『Michael/マイケル』北米で大接戦

『プラダ2』『マイケル』など北米で大接戦

 5月8日~10日の北米映画市場は大接戦となった。『プラダを着た悪魔2』が週末ランキングの第1位を2週連続で制したものの、初登場の『モータルコンバット/ネクストラウンド』と、マイケル・ジャクソン伝記映画『Michael/マイケル』が猛追したのだ。

 『プラダを着た悪魔2』は週末3日間で北米興行収入4300万ドルを記録しており、前週比マイナス44%と非常に堅実。20年ぶりの続編映画ながら、前作ファンの初動需要だけでなく、口コミ効果がきちんと生まれている証左だろう。

 北米累計は1億4484万ドル、世界興収は早くも4億3324万ドル。前作『プラダを着た悪魔』(2006年)の世界興収3億2658万ドルを公開2週目にして上回り、まさに『プラダ』旋風が世界の映画館を席巻している状態だ。日本を含む海外市場での存在感も大きい。

『プラダを着た悪魔2』©2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラントらが再集結した本作は、女性観客主導の作品としては『バービー』(2023年)以来の大型ヒット作。報道によれば、ディズニー&20世紀スタジオは主要キャスト3人との間に出演料1250万ドル、さらに興行ボーナス契約を結んでいるという。

 本作の好調を受け、ディズニーは2026年の世界興収で20億ドルの大台を早くも突破した。これは『プラダを着た悪魔2』のみならず、『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』(昨年12月公開)や『私がビーバーになる時』の健闘も大きい。今夏は『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』を5月22日に日米同時公開し、その後も『トイ・ストーリー5』と実写版『モアナと伝説の海』が控えている。

 第2位の『モータルコンバット/ネクストラウンド』は、北米3503館で4000万ドルを記録。R指定のアクション映画かつ、『プラダを着た悪魔2』より上映館数が700も少ないなか、週末興収は300万ドルの僅差という好勝負となった。

『モータルコンバット/ネクストラウンド』©2026 Warner Bros. Ent. All rights reserved

 ワーナー・ブラザースの事前予測値は3500万~4000万ドル程度で、一時期待されていた首位簒奪は叶わなかったものの、数字としては期待通り。もともと2025年10月の北米公開予定だったが、内部試写などでの好評を受けてサマーシーズンの公開が決まったといわれている。この戦略は奏功したというべきだろう。

 海外市場では2300万ドルを稼ぎ出し、全世界オープニング興行収入は6300万ドル。製作費は8000万ドルだからコスト回収の道のりはまだ長いが、そもそも前作『モータルコンバット』(2021年)はコロナ禍で劇場公開とHBO Max配信が同時に行われた作品。とりわけ配信での成果が大きかったことが続編製作につながったというから、続編でも劇場公開以降の展開には別の期待がかけられているはずだ。

 同名人気格闘ゲームを映画化した本作は、前作に続いてサイモン・マッコイド監督が続投。真田広之、浅野忠信を含む前作キャストがずらりと復帰したほか、人気キャラクターのジョニー・ケイジ役を『ザ・ボーイズ』のカール・アーバンが演じている。

『モータルコンバット/ネクストラウンド』©2026 Warner Bros. Ent. All rights reserved

 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』『ソニック・ザ・ムービー』シリーズや、『マインクラフト/ザ・ムービー』(2025年)など、ファミリー層に訴求するビデオゲーム映画が多いなか、本作は“とにかく格闘トーナメントをやる!”という強いコンセプトと激しい暴力描写でターゲットを絞り込んだ異色作。すでに第3作も動き出しているという。

 Rotten Tomatoesは批評家スコア65%だが、観客スコアは90%と高い。映画館の出口調査に基づくCinemaScoreでは「B」評価となった。日本では6月5日公開。

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