北米映画市場、1月は前年超え好水準 『アバター』ヒットを『おさるのベン』が追う

北米映画市場、1月は前年超え好水準

 2026年の北米映画興行は幸先の良いスタートを続けている。新年はじめての週末となった前週、コロナ禍以降では最高の興行収入を記録したことにつづき、新年11日間の累計興行収入は3億2370万ドル(前年比プラス23%)の好水準。また、1月9日~11日の週末3日間では約1億ドルを記録し、こちらも前年比プラス25%と上々の成績だった。

『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』©2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 好調を牽引するのは、公開4週目を迎えた『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』だ。北米週末映画ランキングで4週連続No.1に輝いたのは『バービー』(2023年)以来およそ2年半ぶりの快挙で、この週末も3日間で2130万ドル(前週比マイナス48.6%)を記録。過去作ほど好調とは言えないが、北米興収3億4259万ドル、世界興収12億3059万ドルという成績はめざましい。

 『アバター』とともに昨年から興行を支えるのは、同じくディズニーの大ヒット作『ズートピア2』と、シドニー・スウィーニー主演のR指定サイコスリラー『The Housemaid(原題)』だ。後者のヒットは予想外で、『アバター』と同じく公開4週目にして週末ランキング第3位をキープ。製作費3500万ドルに対し、北米興収9415万ドル、世界興収1億9200万ドルを記録した。作品としての評価も高いだけに日本公開を期待したい。

 今週、この『The Housemaid』と接戦を繰り広げたのが、密室アニマルパニック映画『おさるのベン』だ。週末3日間の興行収入は1130万ドルで、『The Housemaid』の1120万ドルと第2位の座を争っている(この数字は速報値のため、確定段階で順位が入れ替わる可能性は非常に高い)。

『おさるのベン』©2025 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 本作は、ハワイにある実家に帰省した大学生ルーシーが、幼い頃からともに暮らしてきたチンパンジーのベンに起こった異変から恐怖に突き落とされる物語。監督は『海底47m』シリーズや『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』(2021年)のヨハネス・ロバーツが務めた。

 Rotten Tomatoesでは批評家スコア77%・観客スコア73%、映画館の出口調査に基づくCinemaScoreでは「B-」評価と、やや賛否両論だがホラージャンルとしては想定内の成績だ。男性が観客の58%、18歳~34歳が全体の59%という観客分布もあって口コミの爆発力は期待しづらいが、来週以降どうなるか。日本公開は2月20日。

 今週もうひとつの新作は、ジェラルド・バトラー主演のディザスター映画『グリーンランド 地球最後の2日間』(2020年)の続編『Greenland 2: Migration(原題)』。週末3日間で850万ドルを記録し、第5位に初登場した。

 前作はコロナ禍のため北米では配信リリースとなったが、海外でまずまずの成績を示し、続編の製作につながった。彗星の衝突で崩壊した地球で、生き延びた家族が新たな居住地を求めるストーリー。『おさるのベン』と男女比はあまり変わらなかったが、観客の年齢層はやや高めとなった。Rotten Tomatoesでは批評家58%・観客66%、CinemaScoreでは「B-」評価。日本公開は未定。

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる