『フェイクマミー』星座の神話が薫&茉海恵の今後を占う? “慎吾”笠松将の父親説も浮上

『フェイクマミー』“慎吾”笠松将の父親説

 春になると東の空でオレンジ色に輝く星。おおぐま座とこぐま座を見張るような位置にある、その星の名はギリシャ語で「熊の番人」という意味を持つ。『フェイクマミー』(TBS系)第3話では、薫(波瑠)がすれ違う親子の“アークトゥルス”になった。

 柳和学園で授業参観が行われることになり、いろは(池村碧彩)のクラスでは母の日をテーマにした作文の課題が出される。しかし、表向きの母は薫になっている上、茉海恵(川栄李奈)は仕事で忙しく、これといった親子の思い出がないいろはは何も書けなかった。

 それを見かねた茉海恵は3人でピクニックに行こうと提案するが、仕事でトラブルが発生。大手食品メーカー・三ツ橋食品が、茉海恵の会社の看板商品「虹汁」にそっくりな新商品を発表したのだ。虹汁はコンビニ展開を開始し、売れ行きも好調だったが、コスパ重視の若者をターゲットにした三ツ橋の新商品にあっという間に陳列棚を奪われてしまう。

 大きな損失を避けるため、虹汁の減産を余儀なくされる茉海恵。生産工場にはメールでの指示で済ませてピクニックに行くこともできたが、茉海恵は直接赴いて事情を説明し、頭を下げた。そんなふうに義理人情を重んじる姿勢が、竜馬(向井康二)と2人きりの会社を多くの従業員を抱える会社に成長させたのだろう。茉海恵自身もそのことが分かっているから、苦渋の末にプライベートよりも仕事を優先させたのだ。子どもとの約束を破りたくて破る親はどこにもいない。

 一方で、子どもにとって母親は代わりのいない唯一無二の存在であることもまた事実。薫はあの手この手でいろはを楽しませようとするが、ことごとく空回りし、「ママがよかった」と言われてしまう。いろははただお出かけしたかったのではなく、茉海恵と一緒にお出かけしたかったのだ。母親業は代行できても、心までは母親の代わりになれないことをもどかしく思いながらも薫は、どうにかいろはを笑顔にさせたくてプラネタリウムに連れていく。宇宙飛行士になりたいいろはは初めて目にする満点の星空に心を踊らせ、すっかり機嫌が回復。そのおかげで、茉海恵はいろはと無事に仲直りすることができた。

 その夜、薫は2人とアイスを食べながら、母・聖子(筒井真理子)とのエピソードを語る。学生の頃、塾の帰りにいつもご褒美のアイスを買ってくれたという聖子。東大に合格できたのはそんな母のサポートがあったからで、薫は心から感謝している。けれど、だからといって結婚や出産を押し付けられるのは我慢ならず、強く反論してしまった。聖子も聖子で薫を誇りに思う一方で心配に思うあまり、つい生き方にまで口を出してしまうのだろう。

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