波瑠×川栄李奈が『フェイクマミー』で伝えたいこと 「心が少しでも軽くなる作品に」

波瑠×川栄李奈『フェイクマミー』対談

 波瑠と川栄李奈がW主演を務める金曜ドラマ『フェイクマミー』(TBS系)が、10月10日からスタートする。波瑠が演じるのは東大卒の元バリキャリ・花村薫。川栄はベンチャー企業の社長でありシングルマザーの日高茉海恵を演じる。出自も性格も正反対の2人だが、茉海恵の娘・いろは(池村碧彩)の小学校受験のために、“フェイクマミー(ニセママ)”契約を結ぶことに。“2人の母”は一体どんな物語を紡いでいくのか。放送開始前に、互いの印象から演じる役との共通点などじっくりと語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

川栄李奈が感じる波瑠の“心強さ”

(左から)波瑠、川栄李奈

ーー脚本を読んだときの印象を教えてください。

波瑠:私が一番身近に見ている母親は姉です。姉は小学1年生と年中の子を育てている専業主婦なのですが、本当に大変そうで。実家の両親の助けもあって成り立っているので、「母親は1人じゃ足りないんだ」というのはとても感じます。だから、母親が2人いる場面や、お父さんが2人いる場面が必要なこともあると思うんです。日本ではある時期まで、家族の形は「お父さんが外で働き、お母さんが家事をする」という様式が普遍的だったかもしれませんが、今はベストではないと思います。私の周りでちょうどママになる人が多くて、今回のドラマのテーマはすごく響くと思いますし、そういう人たちの心が少しでも軽くなる作品になれば嬉しいです。

川栄李奈(以下、川栄):「ニセママ契約」という、すごく新しい形の家族ドラマだなと思いました。私自身、このドラマでは同じくらいの年代の子どもを持つ役どころなんですが、働くお母さんたちの背中を少しでも押せるようなお芝居ができたらいいなと思ったんです。今回いただいた役は、自分と似た葛藤を抱えている部分もあって、一生懸命に表現したいと思いましたし、波瑠さんとご一緒できることが本当に心強かったです。現場では頼らせてもらいながら、刺激を受けていました。私はいつも「共演者の方のお芝居を盗む」ということをテーマにしているので、今回も波瑠さんからたくさん学ばせてもらえたらと思っていますし、この現場で自分自身も成長できたら、という気持ちで臨んでいます。

川栄李奈

ーー川栄さんは波瑠さんの「心強さ」はどういったときに感じましたか?

川栄:プロデューサーさんもおっしゃっていましたが、もう、本当にいるだけで安心感があるんです。波瑠さんはご自身で「できないんです」とお話しされることもあるんですが、そんなふうには全く見えなくて。

波瑠:いやいや、本当にできないことばかりなんですけど(笑)。でもそう言ってもらえるのは嬉しいです。

波瑠

ーー波瑠さんは、川栄さんからどんな刺激を受けましたか?

波瑠:このドラマはみんなで作っているものなので、先輩後輩という感覚はなくて、それぞれの魅力を持った方が集まっているんです。私が持っているものは、たぶん川栄さんは大体持ってると思うんですけど。

川栄:持ってないです(笑)。

波瑠:(笑)。私は私で刺激をもらっていますし、今回で言えば川栄さんの“タフさ”ですね。見習わなきゃと思うところがたくさんありました。「疲れた」なんて言っていられないな、と思わせてくれる存在です。元気をもらっていますし、私自身も全身でこの『フェイクマミー』を楽しみたいという気持ちがあります。

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