水野美紀の“怪演”は『奪い愛』を加速させる 超展開はついに“タイムリープ”にまで到達

水野美紀の”怪演”は『奪い愛』を加速させる

 水野は、2007年より演劇ユニット「プロペラ犬」を主宰、作・演出・出演を一手に担う表現者でもある。“物語をどう動かすべきか”を俯瞰で捉える視点を持っていることも、“怪演”に深みを与えているのかもしれない。

 今作『奪い愛、真夏』では、第1話の冒頭、水野演じる三子が娘・真夏に通帳を手渡し、「お母さんはこれから自分の人生を生きます。自由にさせてください」と静かに言い放つ場面から始まる。「勝手と自由は隣同士」「人生は何度でもやり直せる」など正論めいた“謎ロジック”を語る三子には、今後の展開を左右するであろう“静かな狂気”が宿っている。

 第2話の予告編では、河原に現れた三子が真夏に「恋は落ちるものなの」と語るシーンが見られた。第1話での「人生は何度でもやり直せる」という三子のセリフが、タイムリープの伏線であったことから、今後も夢の中に現れては自由気ままに真夏の運命を翻弄する言葉を投げかける展開となりそうだ。

 水野は今作で三子を演じるにあたり、「“空き地にパビリオンを建てるようなイメージ”で役作りをしています。というのも、(鈴木)おさむさんはいつもキャラクターの骨組みだけ提示して、『あとはお好きに』という感じなので、演じる際の自由度が高いんです。しかも、今回は娘・真夏の夢の中に出てくるシーンが多いですから。夢の中って何でもアリじゃないですか! そのあたりも最大限に楽しみながら、演じていきたいです」と語っている(※4)。

水野美紀、『奪い愛、真夏』で松本まりかの母親役に 「今までに演じたことのないキャラ」

7月18日からテレビ朝日系で放送される金曜ナイトドラマ『奪い愛、真夏』に、水野美紀が出演することが決定した。 TVerで『奪い…

 『奪い愛、真夏』は、「“特別友情出演の卒業生”みたいな感覚」とも語る水野。果たしてどんな“振り切りっぷり”を見せてくれるのか。それを受けるキャストたちとどんなケミストリーが生まれるのか。暑い夏をさらに熱くするはずの水野“パビリオン”建設のプロセスを、じっくり見届けたい。

参照
※1. https://www.youtube.com/watch?v=wbguBIX2_Mo
※2. https://www.cinematoday.jp/news/N0110293#
※3. https://times.abema.tv/articles/-/7013466?page=1
※4. https://realsound.jp/movie/2025/07/post-2093358.html

『奪い愛、真夏』の画像

金曜ナイトドラマ『奪い愛、真夏』

さまざまな登場人物たちが愛を奪い合う“激しくも切ないドロキュン恋愛ドラマ”『奪い愛』シリーズの最新作。結婚までも約束した最愛の恋人と不倫の末に別れた主人公の恋模様を描く。

■放送情報
金曜ナイトドラマ『奪い愛、真夏』
テレビ朝日系にて、毎週金曜23:15~24:15放送
出演:松本まりか、安田顕、高橋メアリージュン、森香澄、白濱亜嵐、石井正則、石山順征、谷原七音、水野美紀
脚本:鈴木おさむ
演出:樹下直美、上田迅
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:川島誠史(テレビ朝日)、神通勉(MMJ)、小路美智子(MMJ)
音楽:沢田完
制作:テレビ朝日、MMJ
©テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/ubaiai_manatsu/
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