永尾柚乃が斎藤工に「子供か!」 『誘拐の日』凛を狙う“謎の男”の登場で怒涛の展開に

『誘拐の日』凛を狙う男の登場で怒涛の展開に

 「俺は君を誘拐したんだよ」――『誘拐の日』(テレビ朝日系)第2話では、新庄政宗(斎藤工)がついに口を開き、自らが七瀬凛(永尾柚乃)を誘拐したこと、そして彼女の両親が何者かに殺害されたことを明かすところから始まった。

 芽生(日下莉帆)の治療費のためだったと打ち明けられても、8歳の凛には受け止めきれるはずもなく、叫び、泣き崩れる。だが、それでも凛は自分の足で立ち上がり、「家に帰る」と決めて一人で警察署へ向かうと決心できるのはさすがの強さだ。しかし、パトカーの赤色灯を見た瞬間、忘れていた記憶がフラッシュバックする。誘拐されたあの日、凛は“何か”から逃げていた。そして、助けを求めて駆け込んだ先で目にしたのは警察の車だった。思わず頭を抱える凛は、再び新庄のもとに戻り、逃げる選択をする。

 その一方で、所轄の刑事・須之内司(江口洋介)は、防犯カメラに映った映像から違和感を覚える。周囲の人間は殺人の前科がある新庄を一方的に“凶悪な誘拐犯”と決めつけるが、凛の手に引かれて新庄が走っていたという事実に気づいた須之内だけは直感的に引っかかっていた。たしかに新庄は過去に罪を犯した。だが今、目の前にいる彼は、ホームレスに小銭を差し出し、凛に父親のように寄り添い、芽生のことになると取り乱すほどに不器用な人間だ。「芽生に会いたい!」と感情を爆発させる新庄に、凛が「子供か!」と吐き捨てたとき、どちらが大人なのかわからなくなるような場面もあった。互いにぶつかり合いながらも、少しずつ歩幅を合わせ始めた2人の姿には、もはや偽りの親子というより、ぎこちないながらも名バディの気配が漂っていた。

 新庄の妻・汐里(安達祐実)のもとにも捜査の手は及ぶが、彼女は3年前に家族を捨てて出ていった過去を告白する。それでも「家族のために生き直したい」と願う彼女の言葉には、かつての罪を取り戻したいという意思がにじんでいた。けれど、そこには真意が隠されている。この事件を引き起こした張本人であるのは間違いないのだから。

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