『初恋DOGs』三角関係が始まる細かい仕掛けにワクワク タイトル“初恋”の意味も明らかに

犬が運んできたのは単なる出会いではなく、初恋相手との再会だったことが明かされた『初恋DOGs』(TBS系)第2話。
白崎快(成田凌)の元に迷い込んできた“将軍”は、韓国屈指の大企業の御曹司で財閥三世ウ・ソハ(ナ・イヌ)の祖母の飼い犬であることが明かされた。50億円の報奨金付きの“将軍”を巡った取り引きが幕を開ける。
お金云々ではなく、犬の幸せを一番に考える快は、ソハたちにとっても一筋縄ではいかない強敵だ。そこでソハが目をつけたのが、将軍のデート相手“サクラ”の飼い主・花村愛子(清原果耶)だった。

まずは愛子から信用を得ようとドライブに誘い出す。快のことをいろいろと聞き出し味方につけようとしたソハだったが、なんだか終始自然な笑顔もが飛び出しリラックスモードで居心地も悪くなさそうだ。韓国では名の知れた御曹司で等身大では過ごせない立場ながら、ここ日本では周囲の目を気にせず心の底から深呼吸できるのかもしれない。ただ、それだけではなく、自身の素性を知ってもなお、全く媚びたりしない愛子だからこそ気を許せたのだろう。
愛子はソハについて「ソハさんはわかりやすくていい、白崎さんとは大違い」と口走っていたが、いかにも三角関係が始まる予感に満ち溢れた台詞に胸が疼く。

そして、第1話でどうにも気になっていた謎が明かされた。快のことを必要以上に避けていた割に彼に「あなたには興味はないです、1ミリも」と言い放たれた瞬間、愛子はショックを受けていたように見えた。それもそのはず、愛子と快は愛犬を通して出会ったあの時が初対面ではなかったのだ。実は2人は小学生の頃にこれまた犬がきっかけですでに出会っていた。当時は“将軍”ならぬ“キング”という名前の捨て犬を通して。
なるほど、だから愛子は快がすぐに将軍をソハに返そうとした時に「皆まで言うまい」と言わんばかりに「あなたの状況はわかっています」と話を端折ろうとしていたのだ。あの動物に一生懸命だった記憶の中の快がお金の力に負けて愛犬を引き渡そうとしていることにどこか傷つきながら(それは勘違いだったわけだが)、平静を装うために。だからこそ快の言葉を遮ろうとしたのかもしれない。

しかし、50億の価値のある将軍について「僕にとってはただの犬」であり「お預かりした命」で他の尊い命と何ら変わらないというスタンスを貫く快は、やはり愛子の知っている彼のままで、彼女は安心しただろう。






















