『あんぱん』「おもしければ読む」東海林の秘策 嵩が無茶振り対応の描き手で真価を示す

『あんぱん』(NHK総合)第72話では、嵩(北村匠海)が幼なじみのピンチを救った。
取りやめになった記事を、他の記事の挿絵で埋めることになった編集部。引き受けてくれるイラストレーターを探していると、のぶ(今田美桜)が古い紙面を差し出す。「これ描いた人、挿絵も描けます!」。嵩が過去に投稿した懸賞漫画だった。

深夜に連れて来られた嵩は、1時間で記事に合ったイラストを描くように言われる。明らかに無茶振りだが、嵩は机に向かって鉛筆を動かし始めた。そのかいもあって紙面は完成。即戦力として認められた嵩は社会部に採用された。初出勤の日、嵩はのぶから「クビにならんよう頑張り」と激励され、高知新報での日々が始まった。

『月刊くじら』創刊号の編集作業もいよいよ大詰め。不安を吐露する岩清水(倉悠貴)の前で、東海林(津田健次郎)はのぶに月刊誌のテーマを尋ねる。「高知の復興と高知の魅力を伝える。高知県民の高知新報による高知県民のための雑誌」。ターゲットは高知の人々で、高知のトピックを前面に押し出した紙面は、身近なネタを扱っているから、万人の興味関心を惹く。「おもしろかったら読む」と東海林は自信をのぞかせた。

月刊誌の編集方針には社内で異論もあって、戦災孤児の座談会を見て、編集局次長の鳥居(古河耕史)は眉をひそめる。そんな中でものぶたちは健筆をふるい、迎えた最終締切日にアクシデントが発生する。岩清水の担当する書き手が原稿を書かずに行方をくらましてしまったのだ。入稿まで1時間。東海林の秘策は「おもしろければみんな読む」だった。




















