鳴海唯が朝ドラに帰ってきた! 『あんぱん』ギャップが魅力の琴子役で意識した点とは?

琴子の“ギャップ”に要注目

ーー最初に琴子の役柄が発表されたとき、もしかしたらのぶに意地悪もするキャラクターなのかなと思ったのですが、そんなことはまったくなく(笑)、ひたすらチャーミングなキャラクターでした。
鳴海:意地悪なキャラではなくてよかったです(笑)。琴子はのぶのことをとてもリスペクトしていて、働く女性は彼女たち2人だったこともあり、仲良くなるのは必然だったのではないかと思います。琴子のモデルにあたる方もおりまして、のぶのモデルである暢さんとも本当に仲が良かったそうなんです。

ーーのぶと琴子のバディ感も楽しみにしています。琴子はのぶと嵩を結びつけるためにも奮闘しますね。
鳴海:琴子の行動は“おせっかい”とも言えると思うのですが、ただのおせっかいにはしたくないと思って演じていました。劇中では描かれませんが、琴子ももしかしたら戦時中に大切な人を失っているかもしれない。だからこそ、戦争を生き抜いた2人には幸せになってほしいと思っているんじゃないかと。思い合うことができる存在がいることの尊さを誰よりも理解している人。そんな思いを込めて、2人の恋を応援していました。

ーーどんな芝居になっているか楽しみです。『あんぱん』は各キャラクターに『アンパンマン』のキャラがあてがわれているという話が中園さんからもあったのですが、琴子にも?
鳴海:はい。「おことちゃん」です。琴子の名前そのままですが、知っている方は少ないかもしれません。「おことちゃん」はおしとやかなキャラクターという設定なので、お酒を飲んでいない社内にいるときの琴子は、「おことちゃん」のイメージで演じています。社内にいる時と屋台にいる時とのギャップを楽しんで観ていただけたらうれしいです。

ーーあらためて『あんぱん』を通じて、やなせたかしさんが生み出した『アンパンマン』に込められた思いの深さに驚かされます。
鳴海:そうなんです。こんなにも深いテーマの作品に、子どものころから触れていたのだと思うと本当にすごいなと。大人になって、『あんぱん』を通してやなせさんの人生観を学ぶことができたのも、とても大切な経験になりました。本作のテーマである「逆転しない正義」についても、現在進行系で世界で戦争が起きている今、考え続けなければいけないものだとあらためて感じています。
■放送情報
2025年度前期 NHK連続テレビ小説『あんぱん』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00〜8:15放送/毎週月曜〜金曜12:45〜13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜8:15〜9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:今田美桜、北村匠海、加瀬亮、江口のりこ、河合優実、原菜乃華、細田佳央太、高橋文哉、中沢元紀、大森元貴、二宮和也、戸田菜穂、浅田美代子、吉田鋼太郎、竹野内豊、妻夫木聡、阿部サダヲ、松嶋菜々子
音楽:井筒昭雄
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り:林田理沙アナウンサー
制作統括:倉崎憲
プロデューサー:中村周祐、舩田遼介、川口俊介
演出:柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉
写真提供=NHK




















