『ガンダム』新機体登場の名シーンといえば? 『ジークアクス』の“新主人公機”が衝撃すぎた

『機動武闘伝Gガンダム』ゴッドガンダムの感動的な名シーン
1994年から放送された『機動武闘伝Gガンダム』には、『ガンダム』シリーズでも屈指の人気と知名度を誇る“主人公機体”の乗り換え回が存在する。
そのエピソードは第24話「新たなる輝き!ゴッドガンダム誕生」。主人公のドモン・カッシュが乗っていたシャイニングガンダムは、マスター・アジアが操るデビルガンダムとの死闘の果てに、エネルギーが尽きてしまう。そこでドモンはネオジャパンから送られてきたゴッドガンダムに乗り換えるものの、なぜか起動せず、窮地に追い込まれる。
他方でヒロインのレイン・ミカムラは、脳波通信機を使って遠く離れた場所からドモンの場所を突き止める。そしてゴッドガンダムを起動させるために、シャイニングガンダムを遠隔操作するのだった。
この場面の描写はきわめてドラマチックだ。レインがドモンへの想いを伝えるとともに、シャイニングガンダムとゴッドガンダムが恋人のように手を握り占める。そして光に包まれながら起動したゴッドガンダムは、動かなくなったシャイニングガンダムを両腕に抱えてゆっくりと立ち上がる……。『機動武闘伝Gガンダム』ならではの“熱さ”がほとばしる名シーンと言えるだろう。
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』に登場した“見覚えのある新機体”
6月17日に放送された『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の第11話「アルファ殺したち」では、多くの『ガンダム』ファンを騒然とさせる展開が話題を呼んだ。
同エピソードでは、人類にとって脅威となる建造物・イオマグヌッソとその起動に関わる「シャロンの薔薇」をめぐって物語が展開。主人公・マチュはイオマグヌッソのゼクノヴァ砲を止めるため、ジークアクスのリミッターを解除し、「シャロンの薔薇」の内部に干渉する。
その後、「シャロンの薔薇」の中で眠っていた“薔薇の少女”ことララァが目を覚まし、「本物のゼクノヴァ」が始まり、“向こう側”の世界(いわゆる『機動戦士ガンダム』“正史”と呼ばれる世界)からこちら側に質量エネルギーが流れ込んでくるという異常事態が発生する。
そしてシュウジが「僕は、向こう側からやってきた」と自分の正体を明かすとともに、光の中から見慣れたモビルスーツの顔が出現。さらに次回予告ではモビルスーツの全身が映し出されるのだが、その姿は初代『機動戦士ガンダム』に登場する「RX-78-2」、すなわち“主人公”アムロが乗っていた“あのガンダム”とそっくりだった。
なお同作では、1年戦争時点を描いた第2話でも「白いガンダム」が登場していたが、そのデザインは『新世紀エヴァンゲリオン』で知られるメカニックデザイナー・山下いくとの手によって大幅にアレンジされていた。しかし第11話で姿を現したのは、原典となる初代『機動戦士ガンダム』を踏襲したデザインだ。だからこそ、まさに“本物”が向こう側の世界からこちら側にやってきたような衝撃を生んでいる。
さらに挿入歌として『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の主題歌だったTM NETWORKの「BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)」が流れ出すという演出もあり、二重三重に衝撃を与えることとなった。
誰もが熱くなる王道展開から度肝を抜かれる予想外の展開まで、さまざまなバリエーションが存在する新機体の登場シーン。モビルスーツは『ガンダム』シリーズの花形とも言える存在であるだけに、今後も大きな期待が寄せられることになりそうだ。
























