『名探偵コナン 隻眼の残像』副音声付き上映の贅沢さ キャストが語る“もうひとつの物語”

たとえば『すずめの戸締まり』では、Blu-ray&DVD発売を記念した「おかえり上映」で、新海誠監督と三木陽子助監督によるオーディオコメンタリーがスマホアプリで配信され、大きな話題を呼んだ。物語の核心に迫る内容から、制作現場での葛藤、意外な裏話まで、何気ない言葉が理解と没入感を一層深めてくれる。
『すずめの戸締まり』はおかえり上映で真に完結する 新海誠の“ネタバラシ”で深まる解釈
映画『すずめの戸締まり』のBlu-rayおよびDVDの発売を記念して、全国100館で「おかえり上映」が9月20日から開催中。国内…リピート体験を後押しする仕掛けとして、週替わり特典が「所有の楽しさ」だとすれば、副音声は「理解が深まる楽しさ」。キャストの言葉や制作の舞台裏に触れることで、観客はもう一歩、作品の内側へと踏み込める。
キャストトークの音声や映像が特番やBlu-ray特典として収録されることはあっても、それを映画館の大スクリーンで楽しめる機会はそう多くない。その点で、今回の『名探偵コナン 隻眼の残像』は、“理解の深まり”を体感できる副音声上映を、エンターテインメントとして高い完成度で成立させた好例といえるだろう。
複数回鑑賞が浸透した今、副音声は、より自由で開かれた映画の楽しみ方として、これからさらに広がっていくだろう。複数回に渡って劇場に足を運ぶ理由が“観る”だけでなく、“聴く”ことにもなる。そんな新しい映画体験の時代が、すぐそこまで来ているのかもしれない。
■公開情報
劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)』
全国東宝系にて上映中
キャスト:高山みなみ(江戸川コナン)、山崎和佳奈(毛利蘭)、小山力也(毛利小五郎)、林原めぐみ(灰原哀)、高田裕司(大和敢助)、速水奨(諸伏高明)、小清水亜美(上原由衣)、岸野幸正(黒田兵衛)、草尾毅(安室透)、飛田展男(風見裕也)、鮫谷浩二(平田広明)
原作:青山剛昌『名探偵コナン』(小学館『週刊少年サンデー』連載中)
監督:重原克也
脚本:櫻井武晴
音楽:菅野祐悟
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
製作:小学館/読売テレビ/日本テレビ/ShoPro/東宝/トムス・エンタテインメント
配給:東宝
©2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
公式サイト:https://www.conan-movie.jp/





















