本田響矢が芳根京子を押し倒す 『波うららかに、めおと日和』ついに描かれた“初夜”

だからこそ、気になっていたのは“初夜”の描き方。なつ美と瀧昌は初心でお互いを大切にしているため、まだまだ先になるだろうと思っていたが、ついにその時が訪れる。きっかけはなつ美が瀧昌を連れて実家に帰った際、母のさつき(紺野まひる)から自分たちが結婚前に顔を合わせていたことを聞かされたことだった。
2人の結婚は、なつ美の両親と瀧昌がお世話になっている柴原家の間で急遽取り決められたもの。しかし、さつきの助言で第一印象を確認するため、偶然を装って2人に隣の席で演劇を鑑賞させていたのだ。あまりに回りくどいやり方だが、周りが騒がしい中でぐっすりと眠っていたなつ美と瀧昌は互いに安心感を覚えていた。そのことをすっかり忘れていた2人。だが、実はそれよりも以前に出会いを果たしていたことが分かる。

それはなつ美が友人のヒサ(菅野莉央)と遊びに出かけた時のこと。具合が悪いのに無理をしていたなつ美は駅で動けなくなってしまう。そこに偶然通りかかったのが瀧昌だった。結婚前の男女ゆえに変な噂が立たないようになつ美の顔を軍帽で隠した上で、お姫様抱っこで病院に運んであげた瀧昌。ほとんど意識がなかったために顔は見えなかったが、なつ美は自分を助けてくれた人が気になって、しばらく探していたのだ。2人の縁談はそれがきっかけ。結婚自体はある意味、仕組まれたものだったけれど、出会いは運命的だった。
その夜、自然とお互いの体温を求めてくっついた2人。歯止めが効かなくなるのを懸念して一度は離れた瀧昌の手をなつ美はぎゅっと握り、精一杯の勇気を振り絞って「私がこの手で触れてほしいのは、抱きしめてほしいのは、後にも先にも瀧昌様だけですよ?」と伝えた。その想いに応えるように瀧昌はなつ美をぎゅっと抱きしめると、優しくその頬を撫でてゆっくりと押し倒す。
「綺麗だ」
そんな本当だったら歯の浮くような瀧昌の台詞も、これまでの2人を見ていたら噛み締めたくなるのではないだろうか。展開を急ぐことなく、2人の歩みをゆっくり丁寧に描いてきたからこそ、その全てに価値が生まれる。本作は全10話なので、ちょうどこの回が折り返し。寂しさを覚えるとともに、残された回を大事に改めてなつ美と瀧昌を見守っていたいという気持ちにさせられた。
西香はちによる同名コミックを原作としたハートフル・昭和新婚ラブコメ。昭和11年を舞台に交際ゼロ日婚からスタートする、歯がゆくも愛らしい“新婚夫婦の甘酸っぱい時間”を丁寧に描く。
■放送情報
『波うららかに、めおと日和』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:芳根京子、本田響矢、山本舞香、小関裕太、小宮璃央、咲妃みゆ、小川彩(乃木坂46)、戸塚純貴、森カンナ、高橋努、紺野まひる、生瀬勝久、和久井映見ほか
原作:西香はち『波うららかに、めおと日和』(講談社『コミックDAYS』連載)
脚本:泉澤陽子
音楽:植田能平
主題歌:BE:FIRST「夢中」
プロデュース:宋ハナ
演出:平野眞
制作協力:FILM
制作著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
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