田村睦心、『サンダーボルツ*』エレーナ役で意識した“やさぐれ感” 声優としてのポリシーも

田村睦心、エレーナ役で“やさぐれ感”を意識

声優として大事にしているのは「“我”を通さない」こと

ーー映画のラストでは“サンダーボルツ*”が“ニュー・アベンジャーズ”になることも明かされました。エレーナは2026年に全米公開予定の『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』に登場することも決まっています。

田村:ラストは「えっ、本当に!?」という感じで本当に驚きましたね。もともとアベンジャーズになりたくて動いていたわけではないのに、気がついたら「偽アベンジャーズ」とか言われていて(笑)。でも、そういうちょっと不憫なポジションもエレーナらしい気がします。『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』でもまた演じることができたら嬉しいです。

ーーエレーナは文句を言いながらも与えられた仕事はきちんとこなす真面目な一面があると思います。田村さんは仕事をする上で何か大切にしていることはありますか?

田村:声優という仕事をする上で私が大事にしているのは、“我”を通さないということ。もちろん、自分の意見があるときは伝えますが、基本的にはディレクターさんや監督の意図に沿ってお芝居をしたいと思っています。自分はあくまで作品の歯車の一つだと思っているので、全体の中で求められているものにフィットできることが、声優として大事なことなんじゃないかなと考えています。

ーー小さな男の子から大人の女性まで幅広いキャラクターを演じられていますが、ご自身ではどういう役が合っていると思いますか?

田村:昔は少年役が得意だと思っていたんです。でも今は、大人の女性を演じるときのほうが、自分の感情や幅広い声の表現を使える気がしていて、演じていてもすごく楽しいですね。リアルで、深くて、素の自分に近い部分も出せる。もちろん少年役は少年役で、理想のキャラクター像として楽しく演じていますが、最近はそういった“大人の女性”に魅力を感じています。

ーーまさに今回のエレーナも当てはまりそうですね。

田村:エレーナはとにかく演じていて楽しかったですし、やりやすかったというのが正直な感想です。フローレンス・ピューさんのお芝居に助けられた部分も大きかったし、何よりこの作品の一員になれたことがすごく光栄でした。みなさんともまたエレーナとしてお会いできることを願っています!

■公開情報
『サンダーボルツ*』
全国公開中
出演:フローレンス・ピュー、デヴィッド・ハーバー、セバスチャン・スタン、ワイアット・ラッセル、オルガ・キュリレンコ、ハナ・ジョン=カーメン、ジュリア・ルイス=ドレイファス
監督:ジェイク・シュライアー
日本版声優:田村睦心、白石充、大塚明夫、藤貴子、鈴木達央、田中理恵、中村千絵、梶裕貴、伊瀬茉莉也
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 MARVEL

 

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