芳根京子と本田響矢が初めての喧嘩 『めおと日和』が描く変わらない夫婦の“あるある”

郁子(和久井映見)の家で深見と一夜を明かした瀧昌は翌朝、なつ美に心配をかけたことを謝罪しつつ、上官や先輩との飲み会も仕事の一環として理解を求める。それを言われてしまうと、今でいう専業主婦で瀧昌に養われているなつ美の立場としては分が悪い。「瀧昌、気持ちは分かるけど、ちょっと狡いよ」と思っていたら、芙美子が代わりに「仕事を盾にするのはいささか卑怯では」と抗議してくれて溜飲が下がった。

それに対し、「仕事を優先して何が悪いんです? 仕事をして帰ってきた家主を締め出すなんて、それこそ失礼では」と反論するのが深見だ。午前様の夫に怒りを露わにするはる江に、篤三も「家族を養うのが男の責任だ。仕事を優先するのは当然だろう」と男の立場から主張する。それぞれが真っ向から対立し、口論はどんどんヒートアップ。最終的には自分たちのせいで他人が喧嘩している状況に居た堪れなくなったなつ美と瀧昌によって御開きとなるが、それこそが芙美子の狙いだった。
どんなに腹の立つことがあっても、自分より怒っている人を見ると怒りが収まるのが人間の心理というもの。夫婦の関係に亀裂を生じさせぬように自分が緩和剤となりつつ、なつ美が口に出すのを憚られる瀧昌への不満を昇華させた芙美子のファインプレーに拍手喝采を送りたい。芙美子の計画に気づいて上手く乗じた深見も、さすがは“MMK”(※「モテてモテて困る」という海軍士官の隠語)。“しごでき”な2人のおかげでなつ美と瀧昌は無事に仲直りすることできた。

瀧昌も後期訓練が終わり、しばらくはなつ美とゆっくり過ごせそうな雰囲気。2人の本格的な新婚生活とともに、気になるのは芙美子と深見の恋の行方だ。芙美子が深見に好意があると早とちりしたなつ美は2人の恋のキューピッドになろうとする。だが、深見は特定の相手を作らないと決めているプレイボーイ。対して、芙美子はタイピストとして活躍する自立した女性で、結婚は望んでいない。そんな2人だったが、芙美子が自分をお見合いを回避するための捨て石に使っていることを知った深見は彼女に興味を持つ。今までモテまくってた深見にとって、自分になびかなさそうな芙美子はいわゆる「おもしれー女」なのだろう。これまで数多くの強気な女性を好演してきた山本舞香と、小悪魔男子を演じさせたら右に出る者がいない小関裕太のラブストーリーなんて興味が湧かないはずがない。果たしてどちらが先に恋に落ちるのか見ものだ。
西香はちによる同名コミックを原作としたハートフル・昭和新婚ラブコメ。昭和11年を舞台に交際ゼロ日婚からスタートする、歯がゆくも愛らしい“新婚夫婦の甘酸っぱい時間”を丁寧に描く。
■放送情報
『波うららかに、めおと日和』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:芳根京子、本田響矢、山本舞香、小関裕太、小宮璃央、咲妃みゆ、小川彩(乃木坂46)、戸塚純貴、森カンナ、高橋努、紺野まひる、生瀬勝久、和久井映見ほか
原作:西香はち『波うららかに、めおと日和』(講談社『コミックDAYS』連載)
脚本:泉澤陽子
音楽:植田能平
主題歌:BE:FIRST「夢中」
プロデュース:宋ハナ
演出:平野眞
制作協力:FILM
制作著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
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