向井理×上白石萌歌が振り返る、『パリピ孔明』映画化の“必然” さらなる続編の可能性は?

2023年9月期にフジテレビ系で放送された連続ドラマ『パリピ孔明』が、『パリピ孔明 THE MOVIE』として映画化された。ドラマから引き続き、現代の渋谷に転生した三国時代の天才軍師・諸葛孔明を向井理、歌手を目指すアマチュアシンガーの月見英子を上白石萌歌がそれぞれ演じている。そんな向井と上白石に、『パリピ孔明』への思いや、さらなる続編の可能性について話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
向井理「笑いを取りにいく作品にはしたくない」
ーー連続ドラマの放送終了から約1年半、早いタイミングでの映画化となりましたね。
向井理(以下、向井):たしか映画化が決まったのが連続ドラマのオンエア中だったんです。映画化が決まった状態で連続ドラマをやることは過去にあったのですが、オンエア中に決まるというのは初めてだったので、すごく不思議な感覚でした。
上白石萌歌(以下、上白石):ドラマは2023年の夏から秋にかけて撮影したのですが、今回の映画は2024年の夏に撮ったんですよね、だから毎年『パリピ孔明』に関わっているような感覚です(笑)。
向井:確かに(笑)。3年連続でこの作品に触れていたことになりますね。

ーー夏の撮影だと、向井さんは孔明の衣装がものすごく暑そうで大変ですよね。
向井:めちゃくちゃ暑いんですよ。氷を忍ばせたベストを着て、そこにチューブを通して水を循環させる冷却装置まで使っていただきました。過酷な撮影でしたが、連続ドラマから1年くらいしか空いていなかったので、全然久しぶりという感じがしなくて。
上白石:私も初日はちょっと緊張していたんですけど、向井さんがちゃんと“孔明”でいてくれたので、すぐに思い出せました。「そうそう、こんな現場だったな」って。
向井:昨日も会ってたみたいな感覚だったよね。
上白石:そうなんです。変な距離感もなくて、すっと役に戻れました。

ーー設定的にファンタジー要素が強い作品ですが、実写ならではのリアリティも必要だったと思います。
向井:こういうキャラクターものは演じるのが難しいんです。だから、最初から渋江(修平)監督とも「真剣にやりたい」と話していました。「笑いを取りにいく作品にはしたくない」と。あくまで孔明は真剣に軍師として生きている人間である、という軸を大事にしました。
上白石:英子は原作漫画では“声”が存在しないので、それを実写で表現するのが大変でした。自分なりの英子をどう作るかは、向井さんともたくさん相談しましたし、今までで一番悩んだ役かもしれません。
ーー上白石さんの歌唱シーンも素晴らしかったですが、今回の映画は“ライブ”が大きな見どころになっています。
上白石:そうなんです。映画の半分くらいがパフォーマンスと言ってもいいくらい(笑)。テレビで観るのとは違って、映画館の音響と映像で体験できるのは大きな違いだと思います。
向井:監督やカメラマンさんのこだわりもあって、ドラマの時点でけっこう映画っぽいカメラワークだったんですよね。だからドラマをやっているときから、「映画になっても親和性が高い作品だな」と感じていました。