『鬼宮』で一人二役の大役を担う ユク・ソンジェ、時代劇初挑戦で俳優としてさらに進化

ユク・ソンジェ、時代劇初挑戦『鬼宮』で進化

 この大役を務めているユク・ソンジェは、1995年5月2日生まれ、今年30歳になったばかり。アイドルグループBTOBのマンネ(最年少メンバー)として、2012年にデビュー。特技が「日本語」というだけあり、以前からBTOBとして日本でツアーをしたり、ソロでも日本でのファンミーティングを行ったり、日本で行われるライブイベントのMCを行うなどして日本での知名度も高い。また、2025年にユク・ソンジェとしての日本の公式ファンクラブが開設されたため、さらに来日頻度が高まりそうだ。

 俳優としては、2013年にBTOBのメンバーとともにドラマ『モンスター~私だけのラブスター~』でデビューし、さらに同年、ユク・ソンジェのみ『応答せよ1994』にカメオ出演。2015年には、スターの登竜門とされる『恋するジェネレーション』で、キム・ソヒョン、ナム・ジュヒョクとともにトリプル主演を務めた。

 2016年には、アジアに“トッケビ・シンドローム”を巻き起こした『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』で、主演のコン・ユ演じるトッケビ/キム・シンの家臣の末裔でチョヌ財閥の御曹司ユ・ドクファ役に。ユク・ソンジェ自身、父親が半導体関連のIT会社の代表だといわれており、裕福な家庭で育った本人そのものともいえるおぼっちゃまのドクファとして、実は神が憑依していたという難しい役どころに挑戦。2017ケーブルTV放送大賞のライジングスター賞を受賞するなど、高いドラマの注目度とともに一躍脚光を浴びた。

 2020年には、客の夢に入り込んで悩みを解決するミステリアスな屋台の女将ウォルジュ(ファン・ジョンウム)のもと、アルバイトをする特異体質のハン・ガンベ役として、『サンガプ屋台』でトリプル主演。2022年には、人生を変える魔力のあるスプーンを持ったことから始まる人生逆転冒険ファンタジー『ゴールデンスプーン』で主演を務め、MBC演技大賞2022のミニシリーズ部門において、男性最優秀演技賞を受賞した。アイドルとして、俳優として、着実に実績を積み重ねてきたユク・ソンジェなのである。

ユク・ソンジェが演技ドルとして進化 『ゴールデンスプーン』は予想の斜め上を行く物語に

金のスプーンを使って親を入れ替えることができる社会派ファンタジー作品『ゴールデンスプーン』。主演のBTOB ユク・ソンジェが除隊…

 そんな彼の待望の新作が、『鬼宮』だ。ユン・ガプと悪神カンチョリの一人二役の演じ分けや、近年では『二十五、二十一』も印象深かったキム・ジヨン扮するヨリとの恋模様、『悪の花』や『もうすぐ死にます』など強烈な存在感を放つキム・ジフン演じる王イ・ジョンとのブロマンスなど、主演3人が繰り広げるストーリーに釘付けに。ファンタジードラマが好きな筆者は、次なる展開が待ち遠しくなるドラマなのだ。そして、30代を快調にスタートしたユク・ソンジェの、これからの活躍も楽しみでならない。

■配信情報
『鬼宮(ききゅう)』
Leminoにて配信中
演出:ユン・ソンシク
脚本:ユン・スジョン 
出演:ユク・ソンジェ、キム・ジヨン、キム・ジフン
©︎SBS

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