『鬼宮』で一人二役の大役を担う ユク・ソンジェ、時代劇初挑戦で俳優としてさらに進化

ユク・ソンジェの3年ぶりの主演ドラマ『鬼宮(ききゅう)』が、韓国の放送と同日の4月18日から、日本はLeminoで独占配信されている。同作はパク・ソジュン主演『花郎<ファラン>』やシン・ヘソン×キム・ジョンヒョン共演『哲仁王后~俺がクイーン!?~』などの青春時代劇やラブコメ時代劇を手がけてきたユン・ソンシク監督と、ソ・イングク主演『王の顔』などを共同執筆した実績のあるユン・スジョン脚本家がタッグを組んだ、ファンタジーロマンス時代劇である。
『鬼宮』で時代劇に初挑戦となるユク・ソンジェが演じるのは、庶子出身の検書官(コムソガン/書籍の校正者)ユン・ガプ。剣術などフィジカル面においては不得意ながら、知見が深く、王イ・ジョン(キム・ジフン)の信頼が厚い人物だ。
ストーリーも紹介しよう。ある時、ユン・ガプは、王子が何かに取り憑かれたように豹変する姿を見て、主治医らが良薬を探して治療するも一向によくならないゆえに「鬼神の所業に他なりません」と王に進言。一方、祖母の巫女より高い霊力を受け継いだ眼鏡職人のヨリ(キム・ジヨン/宇宙少女のボナ)は、偶然、市場で再会したユン・ガプを前に淡い記憶が蘇る。彼女のことは同じ村で生まれ育った妹のような存在だと思っていたユン・ガプだったが、ヨリにとって彼は初恋の人だった。
左議政(チャイジョン/政府高官)のもとへヨリが眼鏡を作りに行った際、子女の病気を言い当てるも、自身は巫堂(ムーダン/霊に仕えて吉凶占いやお告げをする職業の人)ではなく眼鏡職人である、という姿勢を崩さないヨリ。神気がありながらもそれを生業としないヨリだが、左議政の屋敷で、物乞いの鬼神の姿をとらえて退治に一躍買うことに。その話を耳にしたユン・ガプは、「王様の眼鏡」を作ってほしいと依頼する。
家でひとり悩むヨリは、ファギョン(巫堂の未来視)が頭に浮かぶ。それは自身がユン・ガプと幼子と食卓を囲む微笑ましい様子だった。実はある懸念があったヨリだったが、幼い頃に「必ず迎えに来る」と言い残して別れ、再会してその言葉通り、大人になって目の前に現れたユン・ガプの依頼を承諾。ふたりで王宮へと向かう道中、個別行動をしていた際、宮の政敵である兵曹判書(ピョンジョパンソ/軍を統括する大臣)にユン・ガプは殺されてしまう。
しかし、幼い頃からヨリをつけまわし、人間のせいで龍になれず大蛇(イムギ/蛇が龍になる前の韓国の伝説の動物)となった悪神カンチョリ(ユク・ソンジェの一人二役。憑依前はキム・ヨングァンが特別出演で扮している)が、ユン・ガプの身体に入り込むのだった……。特別な力を持つカンチョリ(が入ったユン・ガプ)、その魂の行方が危ぶまれる本来のユン・ガプ、そしてヨリの不思議な三角関係も見どころとなるドラマだ。






















