桐山照史×重岡大毅×藤井流星が明かす、チーム円満の秘訣 WEST.は「野放しが似合う」

桐山×重岡×藤井が明かす、チーム円満の秘訣

 WEST.の7名が主演を務める映画『裏社員。-スパイやらせてもろてます‐』が5月2日に公開された。

 本作は、通常の業務を超えて表では解決できない問題を秘密裏に処理をする会社員・通称「裏社員」の活躍を描く笑いあり、だまし合いあり、人情ありのアクションコメディ。裏社員たちは複合商業施設建設のために、社長からシャッター商店街を取り壊すミッションを受けて潜入するが、ライバル社でも同じミッションを持つ裏社員らが商店街に潜入していたという内容。作中では、スパイらしい激しいアクションとドタバタ喜劇、そこにラブストーリーまで加えられている。

 今回は、メンバーの重岡大毅、桐山照史、藤井流星にインタビュー。役への印象や、撮影中の思い出に加え、WEST.の7名のチーム円満の秘訣について語ってもらった。(於ありさ)

『裏社員。』は10年やってきたからこそできた映画

――映画化が決まったときのお気持ちを教えてください。

桐山照史(以下、桐山):7人でやるのは、久々なのでね。僕らが小さいときからお世話になっている瑠東(東一郎)さんが監督って聞いて、運命的にこの作品に出会えたんだなと思いました。

重岡大毅(以下、重岡):WEST.と馴染みのない人たちにも観ていただける映画になっていたらと思っています。

藤井流星(以下、藤井):たしかに。7人のいい空気感、7人やからこそのやりとりを笑ってもらえたら嬉しいです。

桐山:昔、V6さんや嵐さんがメンバー全員出演の映画をやっているのを観て「うわ、先輩らすごいなぁ」って思ってたので、いざ自分たちがその土俵に立ってると思うとグッとくるものがありました。10年、こうやって7人で手を取り合って頑張ってきた、ファンの人と助け合いながらやってきたからこそできた映画かなと思っています。

重岡:たしかに。長く続けんとできない作品に巡り合えている感じはあるよね。

桐山照史

――みなさんが演じた役について教えてください。

桐山:僕が演じた宴という役は、名前の通り宴会ごとが上手なキャラだったんですけど、あることをきっかけに人を信用しなくなって、一匹オオカミになるというところからスタートする役です。この7人の中では唯一のツッコミ役みたいなところがあって。一見クールなんですけど、お笑い要素もあるという、演じていて難しい役でした。

重岡:陽一郎は熱血男というべき役です。今回は全員キャラが立っているので、その中でもパワー負けしないように意識しました。とりあえず思った通りに、力いっぱいやってみようって。

藤井:チャラという役は、(中間)淳太が演じたジンのことを崇拝しているという役です。ほんまに真っすぐで“愛すべきアホ”やと思います。

桐山:チャラは人一倍、声大きかったよな。普段はメンバーの中で、口数が多くないほうなので、結構ギャップを感じました。

藤井:たしかに、普段のテンションとは違うかなと思いました。あとジンとのコンビ感が強く、「ついていきます!」って感じで崇拝しているところもおもしろかったですね。きっとファンの方も観ていて、おもろいんじゃないんかなって思います。

重岡:普段はついていこうとは思わないという。

藤井:たしかに思わないけど、良くない導き方をされてますね(笑)。

桐山:あと、淳太くんもWEST.の中ではツッコミ側なんですけど、ボケることが多いキャラだったので。普段と違うんかなって思いながら見てました。(藤井と中間が)2人でセリフ回してるときもずっと漫才してるみたいやなって。

藤井:それから、今回ジンがキャラ的に1番強いみたいな位置付けなのもおもしろかったです。しかもパワー系じゃなくてテクニカル系の。「淳太が強い!」っていい意味で驚きがあるんじゃないかなと思います。

桐山:それから、役とのギャップというよりは、普段とのギャップなんですけど、小瀧(望)が一段と早くスタンバイしているのが意外な一面でした。あの子、自分のこと「破天荒」と言ってますけど、人一倍真面目やなって。

重岡:あと濵ちゃん(濵田崇裕)って言葉を選ばずに言うとアホなんです。で、演じている詳敷も、ちょっとアホなんですけど、ちょっと賢いところもある粛々としたアホで……。

藤井:瑠東さんも最初の本読みのときに「濵ちゃんは淡々とアホなことを言う」みたいなことを言っていた覚えがあって。その濵ちゃんの1面がずっと続いている印象を受けました。

桐山:俺らは、濵田といすぎて麻痺してるんですけど、他人から見たらぼそっと言うことが的を射ていなくておもろいんでしょうね。

重岡大毅

ーー撮影中の思い出に残っていることを教えてください。

重岡:アクションも楽しかったですね。

藤井:それぞれアクションの特性が違ってね。フルパワーの人がいたり、ちょっとアクロバティックな人がいたり……。

桐山:あと、すごく覚えているのが、撮影で1人だけ残された日(笑)。僕、宴が最終的にライバルになる人とバトルするシーンの日に、他のメンバーの撮影が夕方くらいに終わって。僕はあと3時間くらいあるってみんなわかってたんですけど、全員がサッと「おつかれした!」って帰った時は、「マジか!」って思った。

重岡:いや、一瞬思ったよ。メイキングとかも入ってたから、照史が終わるのを最後まで残ってたら、めっちゃいい撮れ高やろうなって。まあ、思いながらメイク落としてたけど。

藤井:いい意味で気を使わないのも、7人のいい空気感ってことで。

桐山:なんかいいふうにまとめたな。

――メンバー以外の共演者も豪華ですね。印象に残っている方は?

桐山:竹中直人さんですかね。

藤井:僕、あんまりご一緒するシーンはなかったんですけど、会った初日に後ろからいきなり刺すマネをしてきて「いま、死んだよ」って言われました。きっとみんなもやられてるんやろうけど。

桐山・重岡:あ、ごめんなさい、やられてないです。

藤井:え!? なんで俺だけ。

桐山:とにかく現場を明るくしてくれましたよね。ずっとラップ聞いてはったし、一方で本番は締めてくるし。

藤井流星

藤井:衣装もすごかったやん、竹中さん。

桐山:あれ、私物らしいよ。

重岡:「このキャラクターならこれが合うかなと思って家からもってきたんだけど」って言ってたらしいで。

桐山:いや、えぐい。藤原紀香さんも全部自前の服やったらしいし。先輩方って、そういうところからちゃんとしはるんやなって思いました。

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