ジャニーズWEST 桐山照史の食べっぷりが気持ちいい 辛さが伝わる『ゲキカラドウ』の魅力

 ジャニーズWEST・桐山照史主演のドラマ、『ゲキカラドウ』(テレビ東京ほか)が話題になっている。同作は飲料メーカー・ロンロンの営業社員・猿川健太(桐山)が東京支社・営業促進室に異動になるところから始まる。営業促進室はいわゆる新規開拓部署。そしてそこのメンバーたちは、激辛料理をこよなく愛する“激辛道=ゲキカラドウ”を突き進む猛者たち。猿川はゲキカラドウを追い求めつつ、営業として成長もしていく……という超激辛なグルメコメディドラマだ。

 同作の評判は上々で、『孤独のグルメ』や『忘却のサチコ』、『きのう何食べた?』などテレビ東京の人気グルメドラマの仲間入りを果たす予感がする。SNSではジャニーズWEST桐山の制服姿や空手着姿に心を射抜かれたファンの声はもちろん、「飯テロすぎる」「激辛料理が食べたくなる」「ヨダレでる」など料理に対する意見も多い。料理の画力があることは言わずもがな、桐山の演技力も人々を画面に惹きつける要因の一つになっているのではないだろうか。

 というのも、まず桐山のひとり語りが秀逸だ。同作では猿川が激辛料理を食べる際、必ず心境のひとり語りが入る。これはもはやグルメドラマの鉄板演出だが、料理の魅力を細かく語り、食している人物の心情を描写するため、より想像しやすくなる。その際の桐山の声のトーンや話すスピード、声の抑揚の付け方が的確すぎる故、あたかも自分が食べているような感覚になるのだ。

 例えば、第3話で激辛麻婆豆腐を食べている時。グツグツと沸騰している、見るからに辛そうな麻婆豆腐を「地獄」と例え、ひと口食べてその辛さを「鬼や……!」と表現。卵を溶いても変わらぬ辛さに身悶える心の声をこれでもかというほど的確にアテレコしていた。しかもその心情は誰もが「わかる!」と共感してしまう内容とテンション故に、辛さがより一層伝わってくるのである。

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