橋本環奈の“朝ドラ後”の動きに注目集まる　異例の主演ラッシュで俳優イメージの更新なるか

　これまでに朝ドラで主演を務めた者たちの大半が、番組終了後はいくらか活動をセーブしていた印象がある。俳優は肉体だけでなく、心をも激しく消耗する職業だ。休息は必要だし、オーディエンスとしても作品の余韻に浸りたかったりもする。けれども、2019年の4月から9月末まで放送された『なつぞら』（NHK総合）で主演を務めた広瀬すずは、まさかの翌月には初舞台を踏んでいた。しかも、野田秀樹が率いるNODA・MAPの新作「『Q』：A Night At The Kabuki」のヒロインとして。

　あれにはかなり驚いたものだし、広瀬の俳優としてのポテンシャルと演技というものに対する姿勢を、より深く知ることのできる機会になった。だから主演俳優が「朝ドラ」の次に何を選び、挑むのか。そしてそこでどのようなパフォーマンスを展開し、演技者としての証を残すのか。とても気になるのである。

　今回の橋本に関していえば、異例の主演が続いていることに対する驚きはあるが、挑む作品や役どころに意外性はないと思う。『天久鷹央の推理カルテ』の概要を眺めただけで、私たちは橋本が主人公の天久鷹央を演じているところを難なくイメージできるのではないだろうか。彼女はそれだけのキャリアを積み重ねてきたのだ。だからこそ、イメージできるからこそ、そこに何かしらの新しさが見られるかがカギ。脚本や演出、共演者たちとの相性も重要になってくる。俳優・橋本環奈はどんな座長としての姿を示すのだろうか。

■放送情報
『天久鷹央の推理カルテ』
テレビ朝日系にて、4月22日（火）スタート 毎週火曜21:00～21:54放送
出演：橋本環奈、三浦翔平、畑芽育、佐々木希、高島礼子、柳葉敏郎、平山浩行、玉田志織、片桐仁、凰稀かなめ
原作：知念実希人『天久鷹央の推理カルテ』シリーズ（実業之日本社文庫刊）
脚本：浜田秀哉
ゼネラルプロデューサー：服部宣之（テレビ朝日）、横地郁英（テレビ朝日）
プロデューサー：浜田壮瑛（テレビ朝日）、出井龍之介（東映）
協力プロデューサー：井元隆佑（東映）
演出：木村ひさし、田村直己（テレビ朝日）、吉川祐太、柏木宏紀
制作：テレビ朝日、東映
©テレビ朝日
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