『ジョジョ』第7部、アニメ化の鍵は“馬上バトル”? ジョニィ役を担当する声優にも注目

『ジョジョ』7部、アニメ化のポイントは?

 スタンドを駆使しての異能バトルという、『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』以降のシリーズにとって欠かせない要素も見られない。ジャイロが駆使する高速回転する鉄球は、あくまで技術によって生み出されたもの。ウィル・A・ツェペリが使った呼吸法から生み出される波紋に近いものだ。馬に乗らず自分の足で走ってゴールを目指す砂男(サンドマン)も、走法と体力が抜きん出ているだけで基本は人間と変わらない。

 ただ、この砂男が「#1 スティール・ボール・ラン 記者会見」で見せる、腕から別の腕が突き出るという奇妙な現象が、後に様々なバリエーションの異能へと発展していき、シリーズならではのスタンドバトルという面白さが発揮されるようになる。その先で、『スティール・ボール・ラン』と他のシリーズとの関係も見えてきて、キャラクター名を借りただけの別人たちが、完全に独立した世界でレースを繰り広げているではないことも分かって、『ジョジョの奇妙な冒険』という作品を愛する気持ちを満足させる。

 そうするための仕掛けも面白いところ。マーベルやDCが同じ手法で様々なヒーローたちヴィランたちの物語を繋げた上に、とてつもない奥行きと広がりをもたらしたのと同じことが、『ジョジョの奇妙な冒険』のシリーズでも起こっていると言えるだろう。『スティール・ボール・ラン』の後、漫画はその続編という形で『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』『ジョジョの奇妙な冒険 Part9 The JOJOLands』と続くが、いつかすべてのシリーズが繋がって入り混じるような話を読みたいものだ。

 アニメ化で気になるのは声優だが、ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』などに登場する『スティール・ボール・ラン』のキャラを演じたキャストが、そのまま引き継がれるのかが目下のポイントだ。とりわけ主役のジョニィ・ジョースターは、TVアニメの『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』で広瀬康一として出演した梶裕貴が、それ以前から演じてきた役となる。改めて主役奪還となるかに注目だ。ジャイロは三木眞一郎、ディエゴ・ブランドーはディオ・ブランドーではなくても子安武人でぜひ。

■イベント情報
「ジョジョキャラバン」
開催日時:4月13日(日)~4月24日(木)
開催場所:渋谷 SACS
公式サイト:https://jojocaravan.com
公式X(旧Twitter):@jojocaravan

「JOJO×SHIBUYA (東急グループ×ジョジョコラボ)」
期間:3月21日(金)~4月28日(月)
場所:東急グループ6施設(MAGNET bt SHIBUYA 109/渋谷ヒカリエ/渋谷ストリーム/東急プラザ渋谷/渋谷エクセルホテル東急(渋谷マークシティ内)/SHIBUYA Sakura Stage)の各館内

・渋谷エクセルホテル東急
期間:3月21日(金)~4月28日(月)

・ラウンジ「エスタシオン カフェ」&レストラン「ア ビエント」での コラボメニュー展開
期間:3月21日(金)~4月28日(月)

・東急グループ施設飲食キャンペーン
期間:3月21日(金)~4月28日(月)

・東急グループ×JOJO オリジナルグッズ販売
期間:3月21日(金)~4月28日(月)

・SHIBUYA109 渋谷店 B1 DISP!!! :
期間:4月8日(火)~4月28日(月)

※詳細はJOJO×SHIBUYA特設サイト(https://www.tokyu-jojo.com/ )にて
※整理券配布についての詳細は後日発表

©︎LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SBR製作委員会

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