笠松将、恒松祐里ら『ガンニバル』後藤家キャスト集結 予定調和ぶち壊す演技バトル明かす

笠松将、恒松祐里ら、『ガンニバル』秘話語る

 シーズン1、2を通して後藤家のキャストには一体感が生まれた。笠松によると、男性キャストとプライベートで食事に行ったとのこと。なかでも「祐太郎くんはムードメーカーで、片山監督と裏の繋がりがすごい」そう。「別の作品にも出ているし、その関係性もあるんですけど、現場だと祐太郎は、優しめに言うとまあポンコツなんですよ。朝来て『(笠松)将っち、今日、セリフが7個あって、言えるかどうかわからない』って言われて、じゃあ、ちょっと練習するかって、朝イチでみんなで集まってやってたら、片山監督がやってきて『いいですね、中村祐太郎くん』って、祐ちゃんが褒められるんです」と笑顔で語った。

(左から)笠松将、恒松祐里、米本学仁

 現地ロケでは、後藤家で焼肉に行き、翌日も撮影があったため、肉を食べつくし、ウーロン茶を飲み干したことも。柳楽優弥との撮影が多かった杉田は「途中で後藤家の方とロケが一緒になったときに大丈夫かなと思って。シーズン1の空気でいてくれるかなと心配する必要がなかったくらい、温かく迎え入れてくれた」とファミリーの絆を実感した。

 米本がシーズン2に向けて準備したのは「疲れたときのために酸っぱいものを大量に持って行くこと」で、笠松からアドバイスがあったと明かした。笠松とは「シーズン2の最初に絡むシーンがあって、怒りが爆発するんですけど、彼(笠松)も憤りを感じてというシーンのすぐ後に、2人で息つきながらなんか楽しかった」と振り返ると、笠松も「米本さんの大好きなところは芝居に入る前に空気感を作って、自分を奮い立たせるところ。お芝居というより、ただもう止められずに攻防があって、そこに台詞が載って。ギリギリのところでやってた」と述懐。「『こう見えればいいでしょ』がデフォルトの世の中で、俺たちがどうやるかを見せつけるスタンスが僕はすごく好きでした」と共感を寄せた。

米本学仁

 一族を守るために一線を超える後藤家にちなんで、それぞれ何のためなら一線を超えられるかという質問に、笠松は「平穏な生活を守る」、杉田は「部外者に知ったような口ぶりで仲間の悪口を言われたとき」。米本は「長崎ちゃんぽん」で、その理由は「20歳ぐらいのときに深夜に友達とテレビを観てて、長崎ちゃんぽんが美味しそうだなと思って、そこから原付で大阪から2日半かけて長崎へ行きました」と思い出の味を挙げた。映画監督でもある中村は「創作ごとを邪魔されたとき」と貴重なインスピレーションを大事にしていると語った。恒松は「ピンク」と答え、「ピンク色が大好きで、もう全身ピンクとかで現場行ったりするんですね。で、皆さんから狂気の一線を越えている人という目をされます。ヤバい人来たみたいな」とファッションに妥協しない姿勢を示した。

 最後に、笠松から「ここまで一生懸命追いかけてくれてありがとうございます。ここからもっと面白くなるのでよろしくお願いします」と挨拶し、恒松が「銀が作ってしまった供花村の呪いがどのような結末を迎えるのか、新たな当主の恵介が憎しみの連鎖をどう断ち切るか注目していただけたら」と呼びかけて、集会を締めくくった。

■配信情報
『ガンニバル』シーズン2
ディズニープラス スターにて独占配信中
出演:柳楽優弥、笠松将、吉岡里帆、高杉真宙、北香那、杉田雷麟、山下リオ、田中俊介、志水心音、吉原光夫、中島歩、岩瀬亮、松浦祐也、永田崇人、ジン・デヨン、六角精児、恒松祐里、倉悠貴、福島リラ、谷中敦、テイ龍進、豊原功補、矢柴俊博、河井青葉、赤堀雅秋、二階堂智、大鷹明良、利重剛、中村梅雀、橋爪功、倍賞美津子
原作:『ガンニバル』二宮正明(日本文芸社刊)
監督:片山慎三、佐野隆英、大庭功睦
脚本:大江崇允、廣原暁
プロデューサー:山本晃久、半田健
アソシエイトプロデューサー:山本礼二
©2025 Disney

 

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「レポート」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる