笠松将、恒松祐里ら『ガンニバル』後藤家キャスト集結 予定調和ぶち壊す演技バトル明かす

笠松将、恒松祐里ら、『ガンニバル』秘話語る

 ディズニープラス スター オリジナルシリーズ『ガンニバル』の“後藤家一族集結試写会”が4月11日に東京アキバシアターで行われ、上映前イベントに笠松将、恒松祐里、杉田雷麟、米本学仁、中村祐太郎が登壇した。

 会場には、供花村を支配する呪いの一族・後藤家をこよなく愛するファンが集結。この日の司会は、供花村観光大使に任命されたお笑いコンビ・かまいたちの山内健司。自身も『ガンニバル』の大ファンという山内が「今日はめちゃめちゃ怖い人が集まってます」と言って名前を呼ぶと、キャストがステージに登場した。

山内健司(かまいたち)

 4月9日にシーズン2第6話が配信され、日本のディズニープラス史上最速で100万時間視聴を突破したことについて、中村は「作中で金髪だったとき、生活範囲内でめちゃくちゃ声をかけられた」そうで、「牛丼チェーンで3回くらい声をかけられたり、花粉症の治療で行った耳鼻科でも声をかけられて、普通に写真も撮ってキャンペーンしました」と報告。

中村祐太郎

 過去パートで後藤家の呪いの原点である先代当主の銀を演じた恒松は「インスタとかXでも反響をいただいて。木から飛び降りて村人を襲うシーンがカッコよかったとか、『妖艶という言葉は恒松さんのためにある』と書いていただいたり。みなさん、銀に翻弄されてありがたい」と感謝。恒松にとって、銀は「壮絶な役」。最初にオファーを受けたときに「心情面ですごい大変な役だなと。どうして銀がああなってしまったかは村の呪いもあるので、銀のせいだけじゃないと思っていただきたいですね」と非業のヒロインに思いをはせた。

恒松祐里

 後藤家の当主・後藤恵介について、演じた笠松は「恵介という役は日本映画史に残る最難関キャラクターだと思うんですよ」と述懐。「自分が思っていることと、表に表さなきゃいけないこと、さらに自分が予期してないアクシデントやトラブルが渦巻いて、選ばなきゃいけない箱がいっぱいあって、すごく難しかった」と率直に打ち明けた。「片山(慎三)組のチームだから信頼してやれたし、観てくださるファンの皆さんがしっかり受け取ってくれて本当に良かった」とファンのサポートに感謝した。

笠松将

 杉田が演じたのは恵介の弟の洋介。杉田は「後藤家で唯一というくらい心が優しい人物で、誰にも死んでほしくないと思っていて。それは後藤家以外の人もそうで、その思いが交差しながらも、どちらかを選ばなきゃいけない瞬間があって、お兄ちゃんとぶつかりながら、壁を超えていくキャラクター」と振り返った。

杉田雷麟

 米本が演じた後藤真は「シーズン1、2を通してまったくぶれていない。一番“後藤ラブ”を貫いているキャラクター」。米本によると「恵介が最初は獣のような人だったのに、シーズン2で人間らしさが出てくる。でも、真の目線で言えば、僕らと同じ人間だったのに家畜に成り下がったなという感覚ですね。駐在(阿川/柳楽優弥)は人だったのに獣の部分がすごい出てくるのがおもしろくて、むき出しになっているものの違い」と人物像を分析した。

 後藤龍二は、演じた中村自身によると「恵介の友人でありブレーン」。その意味は「映っていないところで綿密に打ち合わせをしている」から。ただし「一般的に見れば、後藤家の唯一の飛び道具で、ちょっとクッションが欲しいな、あいつのいじめられてるとこ見たいな、っていうときにやってきます」とやられ役を解説。ネット上では「私だったら龍二からやる(倒す)」とコメントされているそうで、これにはキャストも爆笑していた。

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