松田元太×前田敦子、“新旧アイドル”の化学反応に期待! 『人事の人見』配役に感じる妙

松田元太×前田敦子『人事の人見』配役の妙

 松田元太が主演を務めるドラマ『人事の人見』(フジテレビ系)がはじまろうとしている。この放送開始を前に、早くも本作に期待を寄せている人は多いのではないだろうか。物語の設定、そこから見えてくるであろうテーマ、各キャラクターの設定にキャスティングなどなど、注目すべきポイントがいくつもある作品なのだ。第1話が放送直前の、現時点における本作への期待をここで述べてみたい。

 本作は、とある企業の“人事部”にフォーカスした、痛快なオフィス・エンターテインメント。舞台は古い熱血体質の残る大企業「日の出鉛筆」で、ここに、おバカでピュアすぎる主人公・人見廉(松田元太)がやってくるところから物語がはじまる。

 この人見とは、海外企業からヘッドハンティングされた超エリートだともっぱらの噂だが、実際にはビジネスマナーや事務能力がないどころか社会常識に欠け、簡単な計算ができず言葉を知らず、忘れ物も多い……そんな、すべてにおいて抜けすぎている人物らしい。と同時に、どこまでも素直で情に厚く、常識にとらわれないキャラクターでもあるという。

 本作の台本に目を通した松田はその印象として「“人見廉”というキャラクターは“松田元太だな!”と思いました」と語っている。人見はとにかく“人が好き”な性格の持ち主だ。固定観念や既成概念にとらわれることなく、ただただ目の前の人間に向き合って、その本質を見抜いてみせる。これは私たちの生きる現実の社会でも必要とされる力であり、態度だろう。周囲を振り回してしまうほど自由な人見の言動が、「日の出鉛筆」の面々だけでなく、私たちにも気づきを与えてくれそうである。

 そんな人見を演じる松田元太は、アイドルグループ・Travis Japanのメンバーだ。歌や踊りで人々を魅了するエンターテイナーであり、ここ数年で俳優としても活動の幅を広げてきた。映画への出演は『君が落とした青空』(2022年)の一本だけだが、同作では主演を務めており、作品の看板を背負える人材なのだと証明済み。とはいえ、演技経験が豊富だというわけではないから、プライムタイムに放送される『人事の人見』で主演を務めるのは、まさに“大抜擢”だといえるだろう。

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