カン・テオが“魔法少女”まで体当たり演技 『ジャガイモ研究所』クライマックス目前で急展開

遂に交際開始のラブラブのふたりを観られるかと思いきや、ここでギセの父が亡くなり、葬儀に参列する展開となった。ミギョンはギセを慰めるも、ギセはミギョンに「後悔している」と涙し、彼女に未練を告げて抱きつく。葬儀に訪れたベクホは、ギセがミギョンに抱きついている姿を目撃してしまう。
ベクホは、これまでのミギョンとギセの様子を思い出し、本社に急行してふたりの関係を知ってしまう。さらに、ミギョンを6年前にウォンハンから追い出し、彼女を廃人になるまで追い詰めたのは自分だということを知り、愕然とする。
とうとうベクホの秘密が明かされてしまった。しかも、ミギョンとの交際が始まり、ミギョンが幸せを感じ出した矢先にだ。愛するミギョンを不幸のどん底に落とした張本人が自分だと知ったベクホが、ミギョンにそのことを告げる時の悲愴な瞳が辛い。彼女の幸せを願うベクホが、ミギョンに問い詰められているときの、内心震えているのだろうと思わせる感情演技が素晴らしい。自分がしたことの責任を負うことを決意しながら、全身で泣いているようなベクホを演じるカン・テオが秀抜だ。
ミギョンとベクホが、クライマックス目前でやっと交際開始と思いきや、ミギョンにとっての青天の霹靂が起きてしまった。愛するベクホが、自分を窮地に追いやったことを知り、気丈に彼を問い詰めるが、彼女はどういう決断をするのだろう。キスを交わしたあとから、研究所のみんなとのドタバタコメディ部分が続いたため、もしかするとこの後に暗雲が垂れ込めるのでは……と予想していた視聴者も多いだろう。
最後になるが、緩急の「急」が訪れる前の「緩」で、カン・テオがステッキを持ち、魔法少女に変身し、髪にティアラをつけたプリンセスコーデに身を包む場面に、思わず声を上げて笑ってしまった。第1話からカン・テオの魅力が満載で、彼の体当たり演技を堪能しているが、ラストではどんな顔を見せてくれるのだろうか。ヒロインのイ・ソンビンも、本作ではこれまでのクールで自立した強気な女性像ではなく、田舎でジャガイモ研究に力を注ぎ、頬を赤らめ、ぬいぐるみを抱きしめ、好きな彼にメロメロというのも新鮮だ。カン・テオとイ・ソンビンが風変わりなラブコメで、どんな終着点を見せてくれるのかを期待している。
■配信情報
『ジャガイモ研究所』
Netflixにて独占配信中
出演:イ・ソンビン、カン・テオ、イ・ハクジュ
監督:カン・イルス、シム・ジェヒョン
脚本:キム・ホス
(写真はtvN公式サイトより)
























