吉柳咲良&髙石あかりは日本エンタメの中心に 若手実力派が『御上先生』で証明した存在感

さて、こうして今季最大級の話題作にてスポットライトを浴びた吉柳と髙石だが、すでに両者ともにいくつもの代表作を持っている。
吉柳は2017年にミュージカル『ピーター・パン』で初舞台にして初主演を務め、2022年までタイトル・ロールであるピーター・パンを演じ続けた。2024年もミュージカル『ロミオ&ジュリエット』でヒロインのジュリエット役を務めていたりと、舞台作品で主要な役どころを担い続けてきた。観客を目の前にした、逃げ場のないパフォーマンスである。そういった経験があったからこそ、『御上先生』のあのようなシーンを生み出せたのではないか。朝ドラ『ブギウギ』(2023年度後期/NHK総合)でヒロインのライバルとして登場した際にも、出番は短いながらもポテンシャルの高さを感じさせたものだった。

髙石に関していえば、映画ファンならば彼女のことを知らぬ者はいないだろう。2021年にはじまった『ベイビーわるきゅーれ』シリーズで主演のひとりを務め続け、激しいアクションにも身を挺してみせている。『御上先生』でようやく髙石の存在を知ったという方が見たら、さぞかし驚くことだろう。現在は深夜ドラマの『アポロの歌』(MBS/TBS)でも主演を務めている。2020年に始まった舞台『鬼滅の刃』で初代・竈門禰󠄀豆子を演じていた彼女は、いまでは映画にドラマにと、完全に日本のエンターテインメントシーンの中心に立つ存在になっているのだ。

今年の吉柳は、吹き替えを担当した映画『白雪姫』が間もなく封切られ、4月には舞台『リンス・リピート -そして、再び繰り返す-』が幕を開ける。これはミュージカルではなくストレートプレイだ。『御上先生』での好演によって、よりリアリティが求められる映像作品で彼女を目にする機会はきっと増えていくことだろう。対する髙石は、主演映画『ゴーストキラー』が4月に封切られ、夏には日本を代表する演技者たちが勢揃いした『夏の砂の上』が公開。そして秋からは、主演を務める朝ドラ『ばけばけ』(2025年度後期/NHK総合)の放送がはじまる。
『御上先生』には次代を担う才能が集結しているが、こう記してみると、いかに吉柳と髙石が注目株なのかが分かる。同作での力演は、ふたりの2025年のスタートを切るものとして、誕生したシーンとは対照的に非常に華々しいものになったのではないだろうか。
【写真】『御上先生』印象的だった吉柳咲良と髙石あかりのシーン
「日本の教育を変えてやろう」という熱意を持ったエリート文科省官僚が高校教師となり、令和の18歳とともに、日本教育にはびこる権力争いや思惑へ立ち向かうオリジナル学園ドラマ。
■放送情報
日曜劇場『御上先生』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:松坂桃李、奥平大兼、蒔田彩珠、窪塚愛流、吉柳咲良、豊田裕大、上坂樹里、髙石あかり、八村倫太郎、山下幸輝、夏生大湖、影山優佳、永瀬莉子、森愁斗、安斉星来、矢吹奈子、今井柊斗、真弓孟之、西本まりん、花岡すみれ、野内まる、山田健人、渡辺色、青山凌大、藤本一輝、唐木俊輔、大塚萌香、鈴川紗由、芹澤雛梨、白倉碧空、吉岡里帆、迫田孝也、臼田あさ美、櫻井海音、林泰文、及川光博、常盤貴子、北村一輝
脚本:詩森ろば
脚本協力:畠山隼一、岡田真理
演出:宮崎陽平、嶋田広野、小牧桜
プロデュース :飯田和孝、中西真央、中澤美波
教育監修:西岡壱誠
学校教育監修:工藤勇一
製作著作:TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/mikami_sensei_tbs/























