『まどか26歳』芳根京子×鈴木伸之の急接近は恋の予兆となるか 裕乃役・新井美羽の好演も

「恋も仕事も距離感が大事だね」とは精神科の指導医・野口(板倉俊之)の言葉だが、『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)第7話を象徴するキーワードとなった。
研修医生活も2年目に突入したまどか(芳根京子)の配属先は精神科。リストカットをしてしまう患者・坂本裕乃(新井美羽)の担当になったまどかは、彼女と個人的に連絡先を交換する。しかし、まどかから返信が途絶えるなり裕乃は自分が見捨てられるのではないかと不安に陥り、怒涛の連絡を入れてしまう。

良かれと思って応えたものの、それが果たされなかった時に裕乃に極度の不安を与えてしまうことがある。まさに互いに距離感を見誤ってしまわぬようにこちらから調整する必要があるが、まどかはそこで「約束」をする。裕乃に必ず決まった時間に彼女の病室を訪れることを約束。反対にできないことは約束しないことが大切で、さらに「できないことは決して見捨てることじゃない」ということを伝える必要がある。

不安をぶちまけるしか自分の気持ちを伝える術を持たず、周囲を焼き尽くしてしまう裕乃は、そんな自分自身にも疲れてしまっているように見える。そして、相手にきつく当たった後に自己嫌悪に陥るのがセットなのだろう。

「自分」という本体を上手く乗りこなせていないような歯痒さと、でも一度暴走してしまうと止められない不安定さを演じた裕乃役の新井は、『スカイキャッスル』(テレビ朝日系)では裕福だが傍若無人な中学生・浅見瑠璃役を好演していたのも記憶に新しい。