木下紗華×三上哲が公開アフレコでプロの技術を披露 英ドラマ『ザ・タワー』をアピール

『ザ・タワー』公開イベントレポート

 12月7日、東京アニメーションカレッジ専門学校にて、CSホームドラマチャンネル放送の英国ミステリー『ザ・タワー ~刑事サラ・コリンズの捜査~』完成披露イベントが開催された。司会の掛け声とともに登場した声優の木下紗華と三上哲は、会場からの大きな拍手に笑顔で応えながらステージへ。第1話の上映に加え、日本語吹替版で主人公の刑事サラ・コリンズ役を演じる木下と、対立する相手役のキーラン・ショウ役を演じる三上によるトークショー、さらに同校の学生も参加しての公開生アフレコも実施された。

木下紗華

 サラの印象について聞かれた木下は、「頭のいい切れ者で、観察力に優れた女性です。時には人の心がないんじゃないかと思わせるような行動をとることもありますが、それでも仕事に対して熱心な刑事として作品を支えている存在です」と、キャラクターの魅力を熱く語った。演技にあたっては「頭の中で整理したことをよどみなく話す」ことを意識したという木下。自身については「私は感覚人間なので、サラとは正反対なんです。今も緊張のあまりパニックになりそうで、本当に『サラさん、降りてきて!』って感じです(笑)」と、演技の苦労を率直に明かし、会場から温かな笑いが起こった。

三上哲

 一方、三上哲は自身が演じるキーランについて、「本心を隠している役柄」と前置きしつつ、「どんな人物なのか、まだまだ謎が多いんですよ。本当にいい人なのか、そうでないのか……」と述べた。

 また「私が演じる役はあまりいい人がいないんですよね。何か裏がありそうな役が多くて(笑)」と笑いを誘いつつ、「これからどのように変化していくのか、それも見どころの一つです」と、今後の展開への期待を語った。さらに、三上は本作で別の役も担当していることを明かし、「気づいた人いる?  もう一度ご覧になる時は、ぜひ探してみてください」と、視聴者への新たな楽しみ方も提案した。

 作品の特徴について、木下は「アメリカのドラマでよく見られる銃撃戦やカーチェイスといった派手な演出は少なく、英国ならではの丁寧な人間描写が特徴です。会話劇が中心なので、そこに重点を置いて演じました」と評価。三上も「警察内部のリアルな描写が印象的です。まさに身近で起こりうる出来事として描かれているなと」とコメントし、「人間の心の中に潜む自己保身や、それによって隠される真相など、脚本の緻密さに驚かされました」と、作品の構成を絶賛した。

(左から)木下紗華、三上哲

 イベント後半のハイライトとして、両キャストによる作品冒頭部分の生アフレコが行われることが発表されると、会場は大きな歓声に包まれた。海外ドラマの公開生アフレコは珍しく、貴重な機会となった。

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