『その電話が鳴るとき』ユ・ヨンソクが“こじらせ男子”に チェ・スビンとの関係に驚愕展開

『その電話が鳴るとき』ユ・ヨンソクの色気

 Netflixで11月22日より『その電話が鳴るとき』がスタート。本作は、同名の人気Web小説が原作で、主演を『愛と、利と』『賢い医師生活』のユ・ヨンソクと『ザ・ファビュラス』『キミと僕の警察学校』のチェ・スビンが務める。新感覚ロマンス×スリラーのジャンルミックス作品として、主演2人の抜群のケミと思いもよらないストーリー展開で、早速Netflixランキング上位入りを果たしている。本稿では第1話、第2話を中心にご紹介したい。(以下、ネタバレあり)

 ユ・ヨンソク演じるペク・サオンは、時期大統領候補の息子であり、家柄、能力、容姿と完全無欠で国民の話題と愛を受ける元人気アナウンサーの大統領室報道官だ。サオンには、結婚3年目のチェ・スビン演じるホン・ヒジュという妻がいる。しかし、世間にはヒジュの顔も素性も明かさず、秘密のベールに包まれた結婚生活を送っている。

 ヒジュは、緘黙症(身体的または心理的な原因によって言葉を発することができない状態)で手話通訳者として仕事をしている。3年前に政略結婚をしたサオンとヒジュ夫婦は、互いに心の通い合わない仮面夫婦として暮らしていた。

 ストーリーは、サオン夫婦が巻き込まれる事件の1日前から始まった。磨き上げられたピカピカに輝く靴に、上質なスーツ、高価な時計を身につけたサオンが、社交界から憧れの目で見られる中、ヒジュと共にパーティーの場に現れる。ユ・ヨンソクのスマートな体躯に広い肩幅、柔和な顔立ちが、サオンを演じるにあたり、シャープさを際立たせている。

 この前日、サオンは報道官として、国の一大事で多忙な中、何者かからヒジュを人質に身代金を要求する電話がかかってくる。サオンは、すぐにヒジュの行方を確認するも、ヒジュの母親ヨニ(オ・ヒョンギョン)がついた嘘により、ヒジュの身に起きていることを信じず、ビッシング(ボイスフィッシング)の詐欺電話だと思い込む。

 サオンは、ヒジュを殺すと脅迫する犯人に向かって、電話口で「イタズラ電話に構ってる暇はないんです」「身代金は払わない」「死体になったら連絡してこい」と冷たくあしらうのだが、その一部始終はスピーカーを通してヒジュの耳にも聞こえていたのだ。冷たいサオンの言葉に涙を流すヒジュだが、サオンは無情にも電話を切ってしまう。

 序盤から、ヒジュが運転する車が何者かに車載システムをハッキングされ、制御不能になる中で犯人と攻防を繰り広げる展開となり、話すことのできないヒジュがどれほどの恐怖を味わっているのだろうと、ハラハラドキドキのストーリーが進んでいく。韓国ドラマでおなじみの暴走する車に、けたたましく響くクラクションの音、突っ込んでくるトラックのライトにサオンの顔がオーバーラップする演出に思わず「早くもヒジュ退場か!?」と心拍数が上がる中、思いもよらぬ方向にストーリーは転がっていく。

 サオンは、ビッシングだと思いつつも、車を飛ばして帰路を急ぐ。自宅に居たヒジュを見て安堵の表情を見せるが、ヒジュの機嫌は悪い。ヒジュは夫であるサオンが、自分を見捨てたと思っているのだから当然だろう。

 翌日、サオンはヒジュを連れて大使館のパーティーへ行くが、そこにまた脅迫電話がかかってくる。サオンは、犯人からヒジュを襲ったことを聞かされ激昂し、拳で壁を殴りつける。ところが、まさかのヒジュがサオンを脅迫している姿が映し出されて、第1話は衝撃の幕引きとなった。ここから、スリラーからロマンスへと色が変わっていく。

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