『その電話が鳴るとき』ユ・ヨンソクが“こじらせ男子”に チェ・スビンとの関係に驚愕展開

『その電話が鳴るとき』ユ・ヨンソクの色気

 第2話では、ヒジュがビッシング用の電話を手に入れた経緯と、それを使ってサオンを追い詰めていく過程が描かれた。ヒジュは単純な性格で、そこまで深く考えずに行動しているが、サオンはFBIで捜査研修を受けたり、犯罪心理学のスペシャリストである母ギュジン(チュ・サンミ)からアドバイスを受けて冷静に犯人を手玉に取ろうとしていく。

 サオンは、ヒジュを守ろうと警護をつける中で、ヒジュとヒジュの大学の先輩で精神科医のサンウ(ホ・ナムジュン)との仲を気にしたり、ヒジュの行動から彼女の不倫を疑い始めたりと、嫉妬の種も蒔かれていく。

 本作では、報道官であるサオンと、手話通訳者であるヒジュが、共に「伝える」役割を持ちながらも、自分の気持ちを相手に伝えられないというもどかしさを感じている様子が描かれる。コミュニケーションをテーマに、仮面夫婦が本心と向き合っていくさまを、スリラーとロマンス、そして時々コメディを交えて描く本作の作風は、新しいものにチャレンジしていく韓国ドラマの真骨頂で、そのクリエイティビティに感嘆してしまう。

 本作で、ユ・ヨンソクが演じるサオンは、完全無欠な男として自分の感情を抑えながらも、ヒジュを抱き上げてテーブルに乗せたり(韓国ドラマでは、男性主人公がヒロインをなにかとテーブルに座らせ、顔を近づける“胸キュンテーブル”が頻出する)、ヒジュが被っている布団を剥がして至近距離で見つめ合ったりと、キュンポイントを要所要所に散りばめてくる。サオンのヒジュを追い詰める鋭い眼差しに沼る視聴者が続出しそうだ。

 そんな大人の色気をまき散らしながら、実はずっとヒジュを好きだったのでは!? というこじらせ男子ぶりが第2話のラストで明かされ、その超絶ピュアな恋心に悶えそうになってしまう。ユ・ヨンソクが演じるサオンは「実は純情な俺様男子」、チェ・スビン演じるヒジュは「後先考えない無鉄砲ヒロイン」という少女マンガチックなキャラクターで、ずっと観ていたくなる魅力を持っている。

 「自分のことを愛していない」と思い合うサオンとヒジュ夫婦のコミュニケーションのすれ違いが引き起こした行動が、思いもよらない方向へと進んでいく新感覚のロマンススリラーは、早くも人気沸騰の予感がする。

■配信情報
『その電話が鳴るとき』
Netflixにて配信中
出演:ユ・ヨンソク、チェ・スビン、ホ・ナムジュン
制作:パク・サンウ、キム・ジウン
(写真はMBC公式サイトより)

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