チェッカーズなぜ伝説に? 幻のライブ『1987 GO TOUR at 中野サンプラザ』を目撃せよ!

チェッカーズ、幻のライブを目撃せよ!

 ライブ後半戦は「ダンスパーティーをしよう」と声をかけ、大ヒットナンバー「NANA」で幕を開ける。間髪入れずアルバム『GO』から、「YOU'RE A REPLICANT(CAMA CAMA MOO MOO)」を繰り出し、間奏では、ドラムの徳永善也が打ち鳴らすタイトなビートに乗せて、ギターの武内享、ベースの大土井裕二、藤井尚之がステージ前面でアグレッシブに演奏を聴かせた。1stアルバム『絶対チェッカーズ!!』からも楽曲が披露され、鶴久がメインボーカルの「HE ME TWO(禁じられた二人)」では、メンバーが動きを揃えてステップを踏むパフォーマンスでも魅せた。

 ドラムを除く6人が、縦横無尽にステージを駆け回りながら演奏と歌を繰り出す、躍動感あふれるステージ。自然と体が揺れるリズミカルなサウンド。ライブの最後は、観客みんなと乾杯して「BLUES OF IF」を歌うのが恒例で、ラストは実にリラックスした自然体でライブを締めくくった。そしてアンコールでは「ジュリアに傷心」や「ギザギザハートの子守歌」など大ヒットナンバーを演奏し、最後までファンの熱狂が止むことはなかった。

©THREE STAR PRO/COM© PONY CANYON INC.

 「うちは、わがまま、スケベ、欲張りが集まった7人。俺等のポリシーは、楽しくやることだけ。能書きをたれたり、格好つけるのは得意じゃない。これからも適当にやっていくんで、適当に応援してください。今度、タイミングが合ったらみんなでキスでもしようぜ!」と、笑った藤井郁弥。こんなMCも余すことなく放送される。

 ロックバンドの持つ荒々しさやヤンチャさ、アイドルのチャーミングさとエネルギッシュさが融合したチェッカーズは、歌って踊って演奏もする、言うなれば“ダンス&ボーカル&バンドグループ”だ。音楽だけでなくファッションなどの流行も生み出した、80年代文化の発信地。今でこそUVERworldにサックスがいたり、ORANGE RANGEのボーカルが3人だったり、Dragon Ashにダンサーがいたり(現在ダンサー脱退)とバンドの編成も多種多様だが、80年代当時からこんなにもボーダーレスなバンドがいたことに驚く人も多いだろう。ネットもSNSもなかった時代、ライブに足を運んだ者だけが体感することができた、伝説のステージをこの機会にぜひ目撃してほしい。

■放送情報
『チェッカーズ 1987 GO TOUR at 中野サンプラザ【デジタルレストア版】』
CSホームドラマチャンネルにて、10月6日(日)20:00~放送

[SET LIST]
REVOLUTION 2007
クレイジー・パラダイスへようこそ
恋のGO GO DANCE!!
TOKYO CONNECTION
悲しきアウトサイダー
俺たちのロカビリーナイト
Free Way Lovers
ウィークエンドアバンチュール
WA WA WA
MELLOW TONIGHT
Song for U.S.A.
裏どおりの天使たち
MY GRADUATION
NANA
YOU'RE A REPLICANT
GO INTO THE WHOLE
HE ME TWO(禁じられた二人)
おまえが嫌いだ
BLUES OF IF
〈アンコール〉
NEXT GENERATION
ジュリアに傷心
ギザギザハートの子守唄
I Love you, SAYONARA

©THREE STAR PRO/COM© PONY CANYON INC.

映画『チェッカーズ SONG FOR U.S.A.』
CSホームドラマチャンネルにて、12月放送予定
監督:斎藤光正
脚本:中岡京平、白井更生
出演:藤井郁弥、武内享、高杢禎彦、大土井裕二、鶴久政治、徳永善也、藤井尚之、浅野温子、秋野太作、蜷川幸雄、カリィ・ルイス、ルーサー・コビントン、下元勉、大和屋竺

「チェッカーズ セレクション」特設ページ:https://www.homedrama-ch.com/special/the_checkers

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