『となりのMr.パーフェクト』では若手建築家に チョン・ヘインが魅力を開花させ続ける理由

チョン・ヘインが魅力を開花させ続ける理由

 以降、主な作品でいえば2016年の『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』に特別出演し、キム・ゴウン演じるヒロインの初恋相手として登場。短い時間ながらフレッシュな存在感を放つことに成功。2017年の『あなたが眠っている間に』では、ペ・スジをめぐりイ・ジョンソクと三角関係となる切ない役どころで、女性の心を掴み始める。同年の『刑務所のルールブック』では、そうそうたる実力派俳優陣の中で臆することなく“悪魔のユ大尉”を演じ切った。

 そして冒頭でも紹介した2018年の『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』でブレイクしたチョン・ヘイン。同作と同じスタッフによる2019年の『ある春の夜に』では、シングルファザー役に挑戦し、繊細かつしっとりと大人の恋を紡いだ。2021年の『D.P. -脱走兵追跡官-』では、過酷な韓国軍隊から脱走した兵士を捕まえる“D.P.”として不条理な日常のやり切れなさをこれでもかと見せつけ、同年の『スノードロップ』では北朝鮮から潜入したスパイながら、許されぬ愛に苦悩する役を熱演した。

 2022年には、三池崇史監督による日韓合作プロジェクトの『コネクト』で、不死身の新人類である“コネクト”のハ・ドンス役に。また、チョン・ヘインの推薦で、『D.P.』でも共演したコ・ギョンピョが、対峙するサイコパスの殺人鬼役として出演。悽惨な場面の連続に苦しくなるも、どんな役でもこなすチョン・ヘインの急成長ぶりに目を見張るはずだ。

チョン・ヘイン、『コネクト』を皮切りに世界へ 「国民の年下彼氏」からの脱皮

韓国ドラマ『コネクト』がディズニープラスにて配信されている。『悪の教典』や『十三人の刺客』などのサスペンスやホラー作品を得意とす…

 現在は、特別出演したファン・ジョンミン×チョン・ウソンの主演映画『ソウルの春』が日本でも公開されたばかり。そのファン・ジョンミンと再び共演し新米刑事役に挑んだ映画『ベテラン2』が9月から韓国で公開(日本公開は未定)され、10月20日には日本でのファンミーティングが開催されるため、また話題必至のチョン・ヘイン。ロマンス作品で見せるピュアな姿からハードな作品で見せる硬派な姿まで、作品ごとに難役でさえも、わざとらしくなく実にしなやかに変化を遂げる才能があることが、チョン・ヘインが常に魅力を開花させていける理由のひとつだろう。まずは『となりのMr.パーフェクト』で、物語の行く末を見守りたい。

■配信情報
Netflixシリーズ『となりのMr.パーフェクト』
Netflixにて独占配信中

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