松下洸平は“包み込むような愛”そのもの 地上波ドラマ単独初主演の医者役がハマり役な理由

松下洸平、無愛想な医者役がハマり役な理由

 しかし、牧野というキャラクター、よくよく見ればただの“イヤなやつ”ではない。そもそも学校医、小児科医という仕事をしている時点で根底に子どもたちへの愛情があるに違いない。少々態度はぶっきらぼうかも知れないが、児童の小さなサインを見逃さない特性を考えても「救いたい」という想いがある。

 そう考えると、これまでにもさまざまな“イイひと”を演じてきた松下が牧野を演じることにも納得できる。松下は、温かな愛で悩める人を包む役を演じられる、陽だまりのような俳優なのである。

 松下はこの牧野というキャラクターについて「難しさと楽しさがあると思っています」と分析。「僕なりの解釈ですが、牧野先生をただのツンケンした、何を考えているのか分からない人にはしたくないというか。彼は誤解を生んでしまうことも多々あるのですが、そこには信念や、医師としての思いも詰まっているんだと思います。時々抜けていたり、児童たちにいじられる愛らしい部分もあったり、全部ひっくるめて、視聴者の皆さんに『も~、牧野先生~(笑)』って思いながら見守っていただけるような、そういうキャラクターになれたらと思っています」と回答している。

 このように松下は、牧野に対しても優しい視点を持っている。それは、きっとドラマの中で、表面的にはわからない牧野の児童に向けた愛情として表現されるに違いない。むしろ、松下の根底にある優しさが牧野というキャラクターをただの問題ドクターではなく、子どもたちの背中を押す存在としての厚みを持たせてくれるだろう。

■放送情報
新土ドラ9『放課後カルテ』
日本テレビ系にて、10月スタート 毎週土曜21:00〜放送
出演:松下洸平
原作:日生マユ『放課後カルテ』(講談社『BE・LOVE』所載)
脚本:ひかわかよ
演出:鈴木勇馬ほか
音楽:得田真裕
チーフプロデューサー:松本京子
プロデューサー:岩崎秀紀、秋元孝之、大護彰子
協力プロデューサー:大平太
制作協力:オフィスクレッシェンド
製作著作:日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/houkagokarte/
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