『ギークス』“木曜22時の井戸端会議”が開幕 松岡茉優が“優秀だがクセ者”の鑑識官を好演
「ノー残業をモットーとする警察署勤務の3人の女ギーク(=賢いオタク)」
この一文だけで、木曜劇場『ギークス~警察署の変人たち~』(フジテレビ系)の個性的な主人公たちが浮かび上がってくる。人間関係が少々苦手でも、優れた才能や独特の視点を持つ彼女たち。一見、社会に馴染めないように見えるが、その“少し違った観点”が難問解決の鍵となることも。『ギークス~警察署の変人たち~』は、そんなちょっと変わった人々にスポットを当てる。
「ギークス」とは「賢いオタク」や「卓越した知識や才能を持つ人」を指すアメリカンスラング。本作では、優れた能力を持ちながら人間関係に難のある3人の“ギーク”たちが中心となる。彼女たちが井戸端会議を通じて事件解決をサポートする様子を描く「井戸端謎解きエンターテイメント」として展開される本作は、松岡茉優がフジテレビのGP帯連続ドラマで初主演を務める話題作でもある。
主演の松岡茉優が演じるのは、記憶力と証拠分析能力に定評のある個性的な鑑識官。田中みな実は人の心を見透かす心理分析のプロ、滝沢カレンは地図だけが話し相手の地理ギークを演じる。この3人のギークたちを中心に、それぞれの特殊な才能が事件解決に活かされていく。
物語は、小鳥遊警察署に勤める西条唯(松岡茉優)、吉良ます美(田中みな実)基山伊織(滝沢カレン)が居酒屋でとりとめもない会話を交わす場面から始まる。そこへ刑事の芹沢直樹(中村蒼)が現れ、不可解な殺人事件の捜査について相談を持ちかける。
その事件とは、元サッカー日本代表選手の柘植仁(味方良介)と令嬢・浜辺理子(石川恋)の披露宴で起きた騒動だった。余興の最中に赤いひょっとこのお面をつけた男が現れ、新婦を人質に取って5000万円を要求する。しかし新郎がこれを拒否すると、突如会場が暗転。そして電気が戻ると犯人の姿は消え、会場の外のトイレでスタッフの男性が殺害されているのが発見されたのだ。
捜査が進むにつれ、事件の真相は複雑に絡み合っていく。伊織が捕まえた相手の正体、西条の鋭い鑑定眼が明かしたひょっとこの面をつけた男の共犯者の存在。さらに、理子の不倫疑惑や柘植の破産の影も浮かび上がる。
最終的に、男性を刺した真犯人が柘植のマネージャーと判明。しかし、その背後には理子の存在があった。金に困った柘植を救うため、他人の心を巧みに操った彼女の計画が、ついに露見する。