世界がピョン・ウソクに恋をした 『ソンジェ背負って走れ』で一気にスターダムへ!

ピョン・ウソク、『ソンジェ』でスターダムへ

 U-NEXTで配信中の『ソンジェ背負って走れ』で一躍スターダムを駆け上がったピョン・ウソク。高校生からアイドルまで演じた繊細な演技力と、アイドルさながらの歌唱力にいたずらっ子のようなコミカルさ、そしてモデル出身の抜群のスタイル。『ソンジェ背負って走れ』の放送・配信前には480万人だった彼のInstagramのフォロワー数は、現在907万人を超えている。ファンミーティングの韓国公演のチケットには、なんと60万人が殺到し、即完売となった。今、世界はピョン・ウソクに恋をしている。

 俳優には、時として人生を変える「運命の作品」と、演じられるのを待っていたような「運命の役」との出会いがある。『太陽の末裔 Love Under The Sun』のソン・ジュンギ、『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』のコン・ユ、『愛の不時着』のヒョンビン、『梨泰院クラス』のパク・ソジュンしかり、これまでにも「この役はこの人しか考えられない」「この人だからこそ成功した」という名作が誕生してきた。その作品群の中に、ピョン・ウソクと『ソンジェ背負って走れ』で彼が演じたリュ・ソンジェが堂々の仲間入りを果たした。韓国ドラマ界のレジェンド作品として、『ソンジェ背負って走れ』とソンジェは、この先何十年も人々の賞賛を得るのは間違いないだろう。

『ソンジェ背負って走れ』(tvN公式サイトより)

 ピョン・ウソクがシンクロ率100%のソンジェに至るまでの歩みとして、彼の演技変遷をご紹介したい。ピョン・ウソクは、1991年10月31日生まれの32歳で、2015年にモデルデビュー。俳優としてのキャリアは、2016年の『ディア・マイ・フレンズ』でのカフェ店員ジョンシク役としてのカメオ出演から始まった。同じく2016年に大人気ドラマ2作に出演。『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』では、IU演じるハジンの元カレ役、『恋のゴールドメダル〜僕が恋したキム・ボクジュ』では、ナム・ジュヒョク演じるジュニョンの先輩役として出演している。

 2019年『ウラチャチャ・ワイキキ2』ではキム・ソノ演じるウシクの先輩ソジュン役、『恋愛ワードを入力してください〜Search WWW〜』では俳優ミンギュ役と徐々に視聴者の記憶に残るようになっていく。

 そして2019年、キム・ミンジェやパク・ジフンと共演した『コッパダン 〜恋する仲人〜』で、女性たちを惑わせる美貌と、優秀な頭脳を持つ情報屋のジュン役での演技が評価される。優れた家柄に生まれ、科挙を目指し前途有望だったジュンだが、母親が男を作って出て行ったため、一族は滅びてしまう。ジュンは父から「男と違い、女の不浄は子々孫々まで許されぬ」と言い渡される。その言葉の通り、不義を働いた母のせいで、ジュンは科挙を受けることもできず官職にもつけず、結婚もできない境遇に陥っている。不遇な過去を背負うジュンのどこか飄々とした表の顔と、憂いを含んだ内面の葛藤を、ピョン・ウソクは見事に演じていた。さらに同作では、女性たちから大人気の美形として、妓生と戯れる姿も披露。長髪に韓服から肌を露出させた姿で、「起きたら遊んでくれるのか? 真面目な遊びは好きじゃないぞ」と色気たっぷりに迫る姿は、ソフトなアンニュイ感と相まってなんともたまらない風情があった。

 パク・ボゴムと共演した2020年『青春の記録』では、“モデルで俳優”という自身と重なる部分のあるヘヒョ役を演じ、恋の三角関係の中では優しい2番手キャラをソフトに演じてみせた。ピョン・ウソク本人は、ヘヒョのように恵まれた境遇ではなく、どん底からのスタートだったとインタビューで語っている。本作では、ピョン・ウソクの俳優としての成長を見ることができる。

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