世界がピョン・ウソクに恋をした 『ソンジェ背負って走れ』で一気にスターダムへ!

ピョン・ウソク、『ソンジェ』でスターダムへ

 そして2021年、『花が咲けば、月を想い』では、ユ・スンホとイ・ヘリと共演し、世子イ・ピョ役を演じた。ピョン・ウソクは、王族の威厳とお茶目さを併せ持ち、恋に落ちる世子を華麗に演じている。手足の長い彼が韓服に身を包み、ヒラヒラと袖をたなびかせて敵と戦う姿は、舞を舞っているかの優雅さだ。この作品でピョン・ウソクが見せた演技は、高評価を得て、2022年KBS演技大賞で見事、新人演技賞を受賞した。

『力の強い女 カン・ナムスン』(JTBC公式サイトより)

 そして、2023年『力の強い女 カン・ナムスン』のリュ・シオ役で初のヴィランに挑戦。麻薬を使い、殺人を犯しながらも、不憫な過去により愛に飢えた男を演じ、高い評価を受けた。主人公を窮地に陥れるシオの姿は、悪のオーラを放ちながらも、孤独が漂う狂気的な美しさに満ちていた。

 「俺と付き合う?」「一日中君がいなくて気になったし、会いたかった」「僕に好かれるのは嫌かな?」「心配しないで急がないから」。ピョン・ウソクがシオとして、主人公ナムスン(イ・ユミ)に恋をし、彼女のために行動する姿は多くの視聴者の心を掴み、ピョン・ウソクに“沼落ち”する人を爆誕させた。すでに本作で、ピョン・ウソクが大ブレイクする兆しは見えていた。

『ソンジェ背負って走れ』(tvN公式サイトより)

 そして、2024年『ソンジェ背負って走れ』が配信され、世界中で大旋風が巻き起こった。私たちはピョン・ウソクが演じるソンジェにすっかり恋をしてしまった。劇中で彼が所属するバンド「Eclipse」も人気となり、OSTが世界各国で大ヒット。中でも作品内でソンジェが、主人公ソル(キム・ヘユン)を想い作った歌「夕立(Sudden Shower)」は、米ビルボードの「グローバル200」にチャートインを果たした。ピョン・ウソクの低音ボイスに含まれる、甘さや情感が歌を通して心に沁み込んできて、頭から離れなくなるのだ。

 ソンジェのカッコよさ、かわいさ、面白さ、純情さ、好きな子を想い続ける一途さ。そのどれもが、リアルにソンジェという人物が実在していて、どこかでソルのために生きているような、そんな気持ちにさせられる演技だった。ソルを演じたキム・ヘユンとのこれ以上にないほど相性抜群なケミストリーは、永遠にこのカップルがイチャイチャする姿を観ていたいという気分にさせられる。

 『ソンジェ背負って走れ』の制作発表で、彼は「ラブコメの天才になりたい」と発言していたが、彼の演技力と本作の成功により、完全にその称号を手に入れたと言えるだろう。

 ピョン・ウソクは、俳優デビューから8年間で確実に演技力をつけ、「ラブコメの天才」にメタモルフォーゼした。ここからピョン・ウソクがどんな役でわたしたちを魅了するのか、どんなふうに感情を揺さぶってくれるのかをとても楽しみにしている。

参考
https://www.vogue.co.kr/2022/02/02/%EB%B3%80%EC%9A%B0%EC%84%9D%EC%9D%B4-%EB%A7%8C%EB%93%A0-%EA%B8%B8/
https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2240892

■配信情報
『ソンジェ背負って走れ』
U-NEXTにて配信中
出演:ビョン・ウソク、キム・ヘユン、ソン・ゴニ、イ・スンヒョプほか
演出:ユン・ジョンホ、キム・テヨプ
脚本:イ・シウン
(写真はtvN公式サイトより)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アクター分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる