『正直にお伝えします!?』コ・ギョンピョが“魔法の絨毯”に 幸せな家族旅行に突然の悲劇!?

『正直にお伝えします!?』キベクに青天の霹靂

 Netflixで配信中の『正直にお伝えします!?』。コ・ギョンピョとカン・ハンナ主演のラブコメディが残すところ2話でクライマックスを目前に迎え、青天の霹靂の展開を見せた。本稿では第9話、第10話を中心にご紹介したい。(以下、ネタバレあり)

 コ・ギョンピョ演じるJCB放送局の人気アナウンサー、ソン・キベクは、突然起きた感電事故によって「ウソが付けない体質」になってしまい困り果てる。キベクは、放送局を退職しフリーアナウンサーになるのだが、カン・ハンナ演じる、バラエティ作家のオン・ウジュとの出会いから、恋愛リアリティー番組に出演することになる。ウジュは、キベクの感電事故の現場にいたことから、キベクの胸に手を当てることで、“ウソスイッチ”のオン・オフを切り替えることができるのだった。

 キベクとウジュが出演した、恋愛リアリティーショーは、人気となりシーズン2の制作が決まった。喜ぶウジュだが、「スタッフからウジュを外すこと」がシーズン2の制作条件と知り、ショックを受ける。

 一方のキベクは、恋リア出演後から一躍人気となり、CM出演の依頼がくるなど“魔法の絨毯”に乗ったように突然の飛躍が訪れていた。このCMがおかしくて思わず笑ってしまった視聴者も多いのではないだろうか。コ・ギョンピョ演じるキベクが“空飛ぶ絨毯の着ぐるみ”姿で、チュ・ジョンヒョク演じる人気スターのキム・チョンウンと共演する場面。チョンウンはアラジンの役で、キベクは絨毯の役だ。絨毯役ではじけたコミカルな演技を披露するキベクもとい、コ・ギョンピョに笑わせられた。一生懸命なキベクが愛おしくなる。

 コ・ギョンピョはこれまで、親思いの温かな青年やファッショニスタ、背筋も凍る殺人鬼のサイコパスまで、さまざまな役に挑戦してきた。役柄によって、温かくも冷たくクールにも見える表情を見せてきたコ・ギョンピョ。本作のキベク役では、丸くなったり四角くなったりする表情豊かな目とあどけない純粋さで、なんだか「赤ちゃん」を見ているような気持ちにさせられる。キベクには「ベビーフェイス」というよりも、「赤ちゃん」という表現がしっくりくるのだ。

 そんなキベクを応援して、常に励ましてきたウジュだが、彼女は心の内に抱えたやるせなさをキベクに伝えず一人で耐えようとする。そんなウジュの様子に気づいたキベクは、彼女をデートに連れ出して、「大丈夫じゃないならそう言ってくれ。苦しい時は弱音を吐いていい、抑えるな」「どうしていつも大丈夫だと言うんだ? 僕には話してくれ」とウジュを気遣う。ウジュが発した「泣いたって何も変わらない」という言葉は、ウジュの壮絶な過去の体験から彼女が得た人生への向き合い方だろう。

 第9話では、ウジュとボクジャ(ペク・ジュヒ)の関係が明かされ、実の母娘でないことがわかった。親に捨てられたウジュと、人生を捨て自殺しようとしていたボクジャは運命的に出会う。お腹を空かせた幼いウジュにご飯を食べさせるために、ボクジャは生きてきたのだ。ウジュとボクジュは共に支え合って、これまでの人生を生きてきたことがわかり、ふたりの物語に胸が温かくなる。

 キベクが、放送局を辞めたどん底の時期から、恋リアでブレイクして人生が上向きになっていく中で、キベクとチョンウンが仲違いした理由もわかった。キベクがチョンウンに抱いていた鬱屈した感情は、チョンウンの善意の行動でクラスメイトから同情され、キベクのプライドが傷つけられた学生時代の出来事に端を発したものだったのだ。

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