『ヒーローではないけれど』チャン・ギヨンが過去を彷徨う イナが読んだ“母の本心”とは?

『ヒーローでは~』ギジュが過去を彷徨う

 ギジュが何度もダヘとの過去に戻りながら、彼女の過去を癒やしていく中で、彼女が過去に食べたかき氷を買いに出かける場面がある。そこでダヘが思い出のかき氷を食べて、自分も過去に戻れたと話す場面にはホロリとさせられた。本作は、ただのタイムトラベルドラマではなく、ポク家とダヘの家族の間に生まれる温かな交流にほっこりさせられる。

 一方で、イナがいつ能力を家族に打ち明けるのかが待ち遠しい。ひとつ気になるのが、幼い頃、イナが交通事故に遭ったときに、イナの母の最期の心を読んだように見えるシーンだ。スマホ依存症のイナが、誰とも心通わせられない理由がそこにあるのではないだろうか。

 さらに、ギジュの両親の間に何やらきな臭いにおいが漂い始めている。ダヘがポク家の指輪をはめる夢を見たというマヌムの言動に家族たちは振り回されてきたが、今後マヌム夫婦に起きる事件が、ギジュとダヘにどんな影響を与えていくのだろうか。ギジュが過去を彷徨うことから抜け出して、幸せな「今」に居続けられることを願いながら、最後まで追っていきたい。

■配信情報
『ヒーローではないけれど』
Netflixにて配信中
出演:チャン・ギヨン、チョン・ウヒ
(写真はJTBC公式サイトより)

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