『ブギウギ』優しさ&ちゃめっけで愛される三浦獠太 タケシは敏腕マネージャーへと成長?

『ブギウギ』優しさに溢れ愛される三浦獠太

 NHK連続テレビ小説『ブギウギ』第24週「ものごっついええ子や」が放送された。愛子(このか)の誘拐騒動でスズ子(趣里)の家は一時騒然となる。だがタケシ(三浦獠太)の協力もあり、事件は事なきを得た。今週もいろいろな出来事があった中で、スズ子親子のため誘拐犯に金を渡しにいったタケシのがんばりが印象的だった。

 そもそもタケシは山下(近藤芳正)がマネージャーを辞めるにあたり、自分の代わりにと連れてきた人物だ。山下の甥ということで期待されたものの、最初は仕事にさっぱり身が入らずスズ子を悩ませることになる。遅刻を繰り返す上に立ち会い中もウトウト居眠りをするなど、音楽に興味を持てない上に勤務態度も最低。タケシは調子のいいことを話す一方で、何に対しても本気になれないような青年だったのだ。

 しかしスズ子の生のステージを鑑賞したときからタケシの仕事との向き合い方は一変する。長年マネージャーとして信頼していた山下が去ることでショックを受けていたスズ子も、ここで心機一転タケシとの新たな一歩を踏み出そうと決意する。タケシの存在を受け入れたことは、スズ子にとっても大きな決断であったろう。

 タケシの魅力は、明るくて何をやっても憎めないところだ。まだマネージャーになって間もない頃から、タケシはニコニコと愛想よく幼い愛子(小野美音)に接していた。にんじんを食べられない愛子に、「だったら、こう鼻をつまんで……」とこっそり食べ方を教えるなど、ちゃめっけたっぷりなタケシの魅力はすぐにお茶の間へと広がったことだろう。愛子への優しさは、スズ子のマネージャー業をこなせるようになってからも変わることがない。そして音楽の面でも、今やすっかりスズ子のファンとなりステージをノリノリで楽しむまでに。今週のエピソードでは、刑事から「君が欲しい」とお世辞を言われたのを真に受けて転職まで考えるなど、相変わらず調子に乗りやすい一面も見せた。それでも良きマネージャーとして花田家にすっかり溶け込み、「ター坊」と呼ばれてかわいがられているのだ。

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