『SHUT UP』が“考えるきっかけ”になれば 仁村紗和×莉子×片山友希×渡邉美穂が込めた思い
毎週月曜23時6分よりテレ東系で放送中のドラマプレミア23『SHUT UP』が、クライマックスへ向けて盛り上がりを見せている。学費も生活費も自分で稼ぐ、貧しい状況で身を寄せ合う苦学生たちの運命が、一人の予期せぬ妊娠をきっかけに狂い出すさまを描いた本作。民放連続ドラマ初主演となる仁村紗和をはじめ、莉子、片山友希、渡邉美穂のメインキャスト4人に、それぞれの印象や作品に込めた思いを語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
仁村紗和がツッコミ役で、片山友希と渡邉美穂がボケ担当?
ーースチール撮影の雰囲気から皆さんの仲の良さがものすごく伝わってきました。
仁村紗和(以下、仁村):毎日一緒にいるので、仲良くしなきゃしょうがないというか……。
莉子:こわ! ビジネスだ!
一同:(笑)
仁村:みんなコミュ力高めなので、打ち解けるのは早かったですね。結構我が強いメンバーが集まっているんですけど。
ーー最年長の仁村さんが皆さんをまとめている感じなんですか?
仁村:いや、私はまとめているというかまとめられている……一番イジられている気がします。
莉子:確かに。
仁村:もう本当にツッコむのが大変で。
ーー仁村さんがツッコミ役なんですね。
片山友希(以下、片山):いやいやいや。よく言うわ。やっぱり自分のことはわからんよね。
一同:(笑)
仁村:ツッコミ切れてないか。まだまだやな、頑張るわ(笑)。
ーーボケ担当は誰なんですか?
仁村:片山と渡邉が。
渡邉美穂(以下、渡邉):で、一番軌道に戻すのが莉子かもしれない。
仁村・莉子・片山:確かに。
渡邉:私たちの気が散っていたら、莉子が「ちゃんとするよ!」とまとめてくれるんです。この中で最年少なんですけど。
仁村:最年長の私と最年少の莉子は9歳も年が離れているんですよ。一番年下なのにしっかりしていて助かってます(笑)。
ーー皆さんの楽しそうな雰囲気とは一転、ドラマは自体は社会的なテーマも含んだクライムサスペンスとなっています。
仁村:テーマ的にもそうですが、いろんな角度から共感できるドラマで。意外とこういう作品にはあまり出会っていなかったので新鮮ですし、いまの若い子はこういう時代を生きているんだなと改めて感じました。
片山:私は本を読むのが好きで、中でもノンフィクションの本をよく読んでいて、最近ドラマ化もされた中村淳彦さんの『東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか』が大好きで。私は大学に行っていないので、大学に対して強い憧れとコンプレックスがあったんですけど、その本を読んで、そういう大学生もいるんだという現実を知ってすごくビックリしたんです。今回のドラマで描かれる登場人物たちも“生活が苦しい”という部分で通じるところがあって、それは私自身も経験したことがあるので、そういう人がいる現実を伝えていかなければいけないし、日本という国がそうなっているという事実を私たちはもっと知らないといけないなと強く思っています。
渡邉:この作品で描かれている「望まない妊娠」「中絶」「パパ活」とか、そういう問題に直面している若者や女性がたくさんいるという事実をもっと多くの人に知ってもらういいきっかけになると思うので、まずは現実を知って、そこからどうするのかをぜひ皆さんにも考えていただきたいなと。もちろん私たちはあくまでドラマの中の話として演じさせていただいているわけですが、そこから現実の世界や自分の周りの出来事に重ねてみて、自分自身の視野ももう少し広がったらいいなと感じています。
莉子:いまこの時代って、声を上げたくても上げられない世の中だなってすごく思うんです。でもそれをメッセージとして伝えることができるのが“作品”なんですよね。今回、女子大学生4人を中心に回っていく物語として、そういう作品を自分たちが世に出せることにはすごくやりがいを感じています。