『ブギウギ』富田望生演じる小夜の変貌ぶりにショック! サムは本当に“恋人”なのか

『ブギウギ』小夜の変貌ぶりにショック!

 『ブギウギ』(NHK総合)にまた曲者が現れた。喜劇王としてその名を轟かせる棚橋健二(生瀬勝久)と対面したスズ子(趣里)だったが、あまりにも掴みどころがない性格の棚橋に苦戦する。一時は共演依頼を断ろうと決めたスズ子だったが、羽鳥善一(草彅剛)が演出に関わっていることもあり、半ば強引に舞台へ出演することに。第73話では久しぶりに秋山(伊原六花)が登場、さらには小夜(富田望生)と米兵のサム(ジャック・ケネディ)の一歩踏み込んだ関係性が描かれることとなった。

 
 舞台で棚橋と共演することを何より喜んでいたのが愛助(水上恒司)だった。「何が起こるんや、想像できへん!」と興奮気味に語る愛助だが、そもそも愛助は村山興業の御曹司だ。誰よりも喜劇王“タナケン”としての実力や名声は知っているのだろう。愛助が語るように、喜劇王とスウィングの女王が舞台でかけ合わさったときに思いもよらない化学反応が生まれるのではないかという期待感もあるのだが、気になるのは何よりも棚橋の曲者具合だ。陽気なスズ子とは当然波長が合うように思えない。

 
 そうこうしているうちに大阪から秋山がやってきた。戦時中は大阪もアメリカによる空襲を経験しており、梅丸少女歌劇団(USK)も閉鎖を余儀なくされていた。「歌も踊りもなんとか続けました」と淡々と話す秋山の言葉の端々からは、相当な困難を強いられたことが伝わってくる。そして、戦争が終わり、これから再スタートというタイミングで桜庭(片山友希)が辞退という残念な知らせも。空襲で母親が亡くなり、実家の畳屋を手伝っているのだという。USKの同期である桜庭が表舞台から退いてしまうのは少々悲しい気持ちもあるが、こうして今もUSKメンバーとの関係性が続いていることが嬉しい。この先も秋山とは刺激し合うライバルであり、良き友として切磋琢磨しあってほしいと願うばかりだ。スズ子から棚橋と舞台で共演することを聞いた秋山は棚橋の大ファンであることを明かし、「負けてられへん」と意気込んだ。

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